蛭川 久康(ひるかわ ひさやす、1931年9月30日[1] - )は、日本の英文学者、翻訳家。武蔵大学名誉教授。
略歴
東京府豊多摩郡戸塚町(現・東京都新宿区高田馬場)生まれ。
1954年東京大学教養学部イギリス分科卒業。中学、高校教諭をへて、1965年玉川大学教養部専任講師、1966年助教授、1969年武蔵大学助教授、1973年教授、1997年定年となり特任教授。
現代英国小説、特にアイリス・マードックの研究で知られる。ほかに英国文化史が専門。
著書
- 『マードック 幻想の不毛から愛の豊饒へ』(冬樹社、英米文学作家論叢書) 1979
- 『バースの肖像 イギリス18世紀社交風俗事情』(研究社出版) 1990
- 『トマス・クックの肖像 社会改良と近代ツーリズムの父』(丸善ブックス) 1998
- 『スランゴスレン村の貴婦人 隠棲する女同士の風景』(国書刊行会) 2002
- 『評伝 ウィリアム・モリス』(平凡社) 2016
共編著
翻訳
- 『ホーガス ヨーロッパ美術に占める位置』(フレデリック・アンタル、中森義宗共訳 英潮社) 1975
- 『ジェイン・オースティン』(英潮社出版、講座・イギリス文学作品論) 1977
- 『世界のおもちゃ大図鑑』(デイヴィッド・プレスランド、角川書店) 1980
- 『森と私とフクロウたち』(クレア・ローム、大修館書店) 1981
- 『英国美術の英国性 絵画と建築にみる文化の特質』(ニコラウス・ペヴスナー、友部直共訳、岩崎美術社) 1981
- 『海よ、海』(アイリス・マードック、集英社) 1982
- 『本をめぐる輪舞の果てに』(アイリス・マードック、みすず書房) 1992
- 『ラファエル前派の女たち』(ジャン・マーシュ、平凡社) 1997
- 『オットリン・モレル破天荒な生涯 ある英国貴婦人の肖像』(ミランダ・シーモア、彩流社) 2012
- 『英国美術の英国らしさ 芸術地理学の試み』(ニコラウス・ペヴスナー、研究社) 2014
脚注
外部リンク