花屋敷花屋敷(はなやしき)は、江戸時代に栽培した花など見せることを目的とした庭園・屋敷をあらわした呼称。 概要川西市に花屋敷温泉・花屋敷駅に因んだ花屋敷という地名もある。 江戸では、現在でも東京都所管の庭園として現存する向島百花園(東京都墨田区)が開園後に花屋敷と呼ばれていた。その後隅田川をはさんだその向かい側の浅草にも出現した花屋敷が、現在の浅草花やしきである。こちらは江戸末期の嘉永6年(1853年)に植木屋・森田六三郎が始めた観覧用の庭園で、小沢詠美子著『江戸ッ子と浅草花屋敷: 元祖テーマパーク奮闘の軌跡』(小学館、2006年)によると花屋敷と号をつける至ったことについて明治31年(1898年)に刊行した『新撰東京名所図絵』で先に向島百花園がすでに花屋敷を名乗っており、紛らわしいという苦情があっても東叡山主輪王寺宮の庇護でのご許可である、としていたことが記されているとしている。 参考文献
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