羽原 大介(はばら だいすけ、1964年11月27日 - )は、日本の劇作家、脚本家、演出家。
鳥取県出身、日本大学明誠高等学校、日本大学芸術学部文芸学科卒業。劇団昭和芸能舎主宰。
来歴
日本大学芸術学部ではよしもとばななと同期[1]。大学時代に見た舞台『ストリッパー物語』でつかこうへいに興味を持つ。大学を卒業し芸能プロダクションのサンミュージックにてアイドルのマネージャーをしていた所、先輩マネージャーの紹介でつかこうへいに会い、「おまえ何で大学まで出て、アイドルのパンティーストッキングたたむような仕事してるんだ」「会社やめて俺のところに来たらいいじゃないか」のつかの言葉に、翌日辞表を提出してつかに師事。つかこうへい事務所にてつかの運転手・付き人・裏方等を経験した後、3年後つかの紹介で映像制作会社に就職し、低予算ドラマの脚本を見よう見真似で書き始める[2][3]。29歳で退職。
1992年に脚本家としてデビュー[1]すると、幅広いジャンルの作品で執筆活動を行う傍らで、2001年には北島義明、及川以造らと劇団新宿芸能社(現・昭和芸能舎)を旗揚げし、同劇団では演出も担当[3]。2006年には映画『パッチギ!』で日本アカデミー賞優秀脚本賞(共同脚本)を、翌2007年に映画『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞(共同脚本)を受賞するなど、現在は舞台に加えて映画・テレビドラマ・テレビアニメの脚本を手掛ける。2014年にはNHK連続テレビ小説『マッサン』の脚本を担当する[4][5][6]。
2008年1月開校の新宿村演技塾では講師を務める[7]。
2022年4月、新たに演劇ユニット・羽原組を始動させることを発表[8]。
作品
舞台
- 心をこめて (1992) RUP
- スキャンダル (1992) RUP
- 花のお江戸の法界坊 (1992) RUP
- 船橋純情愚連隊 (1993) RUP
- すっぽんぽん! (2001) 新宿芸能社
- 歌舞伎町フルモンティ (2002) 新宿芸能社
- 二丁目行進曲 (2003) 新宿芸能社
- ドカチン (2003) 新宿芸能社
- 二丁目行進曲’04 (2004) 新宿芸能社
- チェリーボーイズ (2004) 新宿芸能社
- 横丁のデカプリオ (2005) 新宿芸能社
- ちんどん (2006) 新宿芸能社
- ドカチン〜下北沢死闘編〜 (2007) 新宿芸能社
- 何日君再来 (2007) RUP
- 歌の翼にキミを乗せ (2007) RUP
- へそのはなし (2007) 新宿芸能社
- 銀座通りのデカプリオ (2008) 新宿芸能社
- フラガール (2008) 赤坂ACTシアター TBS
- ラストゲーム 最後の早慶戦 (2008) D-BOYS STAGE
- ラフカット2008 (2008) プラチナ・ペーパーズ
- 歌の翼にキミを乗せ (2008) 新宿芸能社
- シャリトーベルサイユ (2008) ブルーミンググループ
- 鴉〜KARASU〜 (2009) D-BOYS STAGE
- パッチギ!(2009)新国立劇場中劇場
- ラストコーラス (2010) 新宿芸能社
- テンペスト (2011) 赤坂ACTシアター
- 祖国へ (2011) 昭和芸能舎
- テニアン〜歌の翼にキミを乗せ2011〜 (2011) 昭和芸能舎
- ツチノコまつり〜土野幸太郎一家の挑戦〜(2012) 昭和芸能舎
- 七人のオカマ〜映画『EDEN』公開記念公演〜(2012) 昭和芸能舎
ほか多数
映画
オリジナルビデオ
- 桃尻こねクション(1993年)
- 傷だらけの蝙蝠(1993年)
- ザ 首領(ドン)-火の玉伝説-(1993年)
- 任侠株式会社-会社の作り方教えます-(1994年)
- トラブルメーカー 奥様は女組長(1995年)
- ばっくれ(1995年)
- ウェディング・ドール 愛欲の洗脳(1995年)
- スケバン女教師(1995年)
- 野望の群れ(1996年)
- 改造屋総長エイジ(1996年)
- マル走改造自動車教習所(1996年)
- 重役秘書 役員室での情事(1999年)
- 捜査四課対広域暴力団(2000年)
テレビドラマ
テレビアニメ
ラジオ
その他
- 鳥取県倉吉市観光PR動画 ふるさとムービー『ありがとう』(2024年) - 脚本・監督
受賞歴
脚注
注釈
出典
- ^ a b “ばなな氏 マッサン脚本を絶賛!羽原氏とは日芸の同級生だった”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2014年11月11日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/11/kiji/K20141111009266420.html 2015年12月1日閲覧。
- ^ 守真弓 (2015年6月14日). “マッサンの脚本家、「ストリッパー物語」を語る”. 朝日新聞デジタル. http://digital.asahi.com/articles/ASH624TKLH62UCVL00S.html?rm=544 2015年12月1日閲覧。
- ^ a b “新宿芸能社 羽原大介さん”. おけぴ管理人インタビュー. オケピ. 2015年12月1日閲覧。
- ^ “平成26年度後期朝ドラ「マッサン」制作のお知らせ - NHKブログ”. 2013年11月21日閲覧。
- ^ “来秋の朝ドラは初の外国人ヒロイン 『あまちゃん』以来のオーディション実施へ”. ORICON STYLE (オリコン). (2013年11月18日). https://www.oricon.co.jp/news/2030992/full/ 2015年12月2日閲覧。
- ^ “来年度後期の朝ドラヒロインはスコットランド人!”. Smartザテレビジョン (KADOKAWA). (2013年11月18日). https://thetv.jp/news/detail/42544/ 2015年12月2日閲覧。
- ^ “新宿村演技塾 短期集中実践講座”. アール・ユー・ピー. 2015年12月2日閲覧。
- ^ “羽原大介が新たな演劇ユニット・羽原組を立ち上げ”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年4月27日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ 福岡発地域ドラマ 見知らぬわが町 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ^ “WOWOW 子役“違法撮影”「東京すみっこごはん」5月放送中止”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2017年3月9日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/03/09/kiji/20170309s00041000137000c.html 2018年3月16日閲覧。
- ^ “土曜ドラマ 番組変更のお知らせ”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2017年6月8日). 2018年3月16日閲覧。
- ^ “筧利夫×広末涼子×広瀬すずら共演でつかこうへい作「ストリッパー物語」がラジオドラマに - 2018年5月 - 演劇ニュース - 演劇ポータルサイト/シアターガイド”. www.theaterguide.co.jp. 2018年5月26日閲覧。
関連項目
外部リンク