禁帯出禁帯出(きんたいしゅつ)とは、図書館などにおける資料の貸出区分の一つ。一般に、この指定がなされている資料は館内での閲覧のみが可能となり、館外への持ち出し(貸し出し)は禁じられる。 該当する資料には、目立つ場所(図書であれば背表紙)に「禁帯出」もしくは「R」(Reference onlyより)[1][2]と書かれた赤いラベルが貼り付けられる[3]。「禁帯」と省略する場合もある[4]。 禁帯出指定の意味禁帯出指定の原因として、
これらの防止などが挙げられる。 禁帯出に指定されるもの指定されるものは、大きく3つに分けられる。
このほか、高価本、郷土資料、特殊資料、貴重書、希書、新聞や雑誌の最新号、人気図書の複本の一部などを、禁帯出として指定することもある[1]。また、大学では紀要や視聴覚資料が禁帯出になっている場合もある[8]。 「館内」との違い「禁帯出」の他に、「館内」というラベル表示もある。だが、その表示は禁帯出と同じく「図書館内でしか読めない」という意味なので[9]、はっきりとした違いはない。 禁帯出の貸し出し禁帯出に指定された図書であっても、館長が認めた場合は、特別に貸し出しができる[10][11]。例えば、閉館時刻の直前から翌日の開館時刻直後まで(閉館1時間前から開館1時間後まで[12][13]など)、すなわち「一夜」に限って貸し出す「一夜貸し」というルールを定めている図書館がある[12][13][14][15][16][17]。また、図書館設置元の自治体の関係機関や[10][11]、他の図書館または博物館などの類縁機関には、禁帯出図書の貸し出しを認める図書館がある[11]。 脚注
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