「磯ぶし源太」は、1961年3月5日に発売された橋幸夫の6枚目のシングルである(VS-478)。橋が主演する同名の映画が作られ、その主題歌となっている。
概要
- 1960年7月、橋は「潮来笠」でデビューし、その年、半年間で5枚のシングルをリリースし、全作品ともビクターヒット賞を獲得した。翌61年のシングルリリースは11枚で、その最初となるのが、本楽曲である[1]。
- 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正で、デビュー以来変わっていない。
- 「潮来笠」同様、板東(関東)を対象としたもので、本作は水戸、日立周辺を対象としている。
- 本作のジャケットではじめて着物姿の橋の写真が使われた。これまで、股旅物でも洋服姿が続いていたことについて、橋は、「ジャケットを作っていたビクターの宣伝部に顔を出すと時はほとんど洋服.....着物姿のイメージはファンの方が強かった(が宣伝部ではそれほどでもなかった)のではないか」と回顧している[1]。
- 踊りの振り付けは、前作の「木曽ぶし三度笠」同様、楳茂都梅延である[2]。
- 本作で佐伯孝夫は第3回日本レコード大賞の作詞賞を受賞した。
- c/wは「緋桜ふぶき」で作詞、作曲、振付けとも、佐伯、吉田、楳茂都と同じである。
- 1961年に年間で15万枚を売り上げ、ビクターの年間ヒット賞を受賞した[3]。
収録曲
- 磯ぶし源太
- 作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
- 緋桜ふぶき
- 作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
収録アルバム
- 『元祖、股旅ここにあり!』(2001年11月21日) VICL-60817
- 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』(2000年10月4日)VICL-60641~2
- 『股旅演歌ベスト<潮来笠から子連れ狼まで>』(1986年5月21日) VDR-1195
- 『颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』1972/7(LP・SJX-10032)<COLEZO!>で復刻 2005/3(VICL-41192)
- 『橋幸夫/股旅~ベスト・オブ・ベスト』(1994年10月26日)VICT-15078
......他、
映画
- 本作を主題歌とする「磯ぶし源太」(大映京都)が橋幸夫主演で制作され、1961年7月19日に公開された[4]。モノクロで、上映時間は橋主演の歌謡映画では珍しい「64分」の中編作である。
- ものがたりは、常州磯浜宿の貸元の子源太(橋幸夫)が、悪人達とのいざこざから郷土をでてやくざの修業に励み、一年後の祭りの晩、姉に悪人達の魔手が迫る時、戻った源太が大活躍する痛快股旅物。
- 1998年にビデオソフト(VHS)化されたが廃盤、現在はDVD化はされてない。
スタッフ
- 企画 - 高森富夫
- 脚本 - 浅井昭三郎
- 監督 - 安田公義
- 撮影 - 竹村康和
- 美術 - 太田誠一
- 音楽 - 吉田正
- 録音 - 奥村雅弘
- 照明 - 美関弘
- 編集 - 西田重雄
- スチル - 松浦康雄
出演者
出典