白井 彦衛(しらい ひこえ、1932年4月17日[1] - 2011年[要出典] )は、日本の造園学者。千葉大学名誉教授。千葉大学園芸学部庭園学研究室で長く教職にあった。
来歴
北海道大学農学部林学科時代は絵画・美術にも造詣が深かった今田敬一に師事し[2]、その後千葉大学へ移った[3][4]。1979年に北海道大学より農学博士の学位を取得した[要出典]。
研究テーマは庭園学庭園等快適環境の学理と創出をめざす研究分野で、代表的な研究には、永保寺庭園における庭園様式に関する研究」[5]、浄土庭園に関する研究[6]など、日本庭園の研究や、都市環境における芸術の導入方法(1989年‐1990年)[7][8][9]、都市環境における彫刻作品の量と住民の意識の関係(1991年)[10]などがある。
「都市の緑地保全思潮に関する研究」で昭和54年度日本造園学会賞を[11][12]、2006年に第28回日本公園緑地協会北村賞を[13]、それぞれ受賞している。
著書
単著・監修
- 『都市デザイン論ノート』千葉大学園芸学部庭園学研究室、1991年
- 『「景」は美術館「街」は劇場だ』千葉大学園芸学部庭園学研究室、1993年
- 『私の造園学ノート』千葉大学園芸学部庭園学研究室、1994年
- 『ランドスケープ論の新たな展開のために』千葉大学園芸学部庭園学研究室、1997年
- (監修)『ランドスケープの新しい波-明日の空間論を拓く-』現代ランドスケープ研究会、メイプルプレス発売、1999年
訳書
- アルバート・J.ラットレッジ『公園の解剖 レクリエーション・エリアの計画と設計の本質』鹿島出版会、1975年
- (日本語版監修)ジョン・ブルックス『ガーデンブック ガーデニング完全ガイド 自分でイングリッシュガーデンを造るために』、メイプルプレス、1998年・2005年
脚注
- ^ 『研究者・研究課題総覧 自然科学者編 1990』日本学術振興会、1990年、[要ページ番号]
- ^ 『日本建築学会名簿』1968年、[要ページ番号]
- ^ 『国立国会図書館著者名典拠録 明治以降日本人名』第2巻、紀伊國屋書店、1979年、[要ページ番号]
- ^ 『全国大学職員録』廣潤社、1984年、[要ページ番号]
- ^ 「永保寺庭園における庭園様式に関する研究」『千葉大学園芸学部学術報告』第51号、1997年、pp.35 - 44(書誌情報。サイトからPDFファイル(英語)が閲覧可能)
- ^ 多々良美春、Andreas Hamacher、白井彦衛『「浄土庭園」の空間構成に関する考察~法成寺及び平等院を事例として~』(千葉大園学園芸学部学術報告第52号)
- ^ 竹田直樹・白井彦衛「都市環境における芸術の導入方法 Ⅰ.公共彫刻の特性について」『千葉大学学報』第42号、千葉大学、1989年、[要ページ番号]
- ^ 竹田直樹・白井彦衛「都市環境における芸術の導入方法.Ⅱ 公共彫刻の内容と環境の関連について」『千葉大学学報』第43号、千葉大学、1990年、[要ページ番号]
- ^ 竹田直樹・白井彦衛「都市環境における芸術の導入方法.Ⅲ 公共彫刻の評価の基本的構造について」『千葉大学学報』第43号、千葉大学、1990年、[要ページ番号]
- ^ 竹田直樹・白井彦衛「都市環境における彫刻作品の量と住民の意識の関係」『千葉大学学報』第44号、千葉大学、1991年、[要ページ番号]
- ^ 白井彦衛「緑地保全思潮の過去・現在・将来 終りなき模索の旅の途上にて (PDF) 」『造園雑誌』第44巻1号、日本造園学会、1980年8月、pp.30 - 35
- ^ 昭和54年度受賞者一覧 - 日本造園学会(日本造園学会賞)
- ^ 北村賞受賞者一覧 (PDF) - 日本公園緑地協会(2019年12月)
参考文献
- 『全国試験研究機関名鑑』第2巻、1987年、[要ページ番号]
- 大学院総覧編集委員会『全国大学院総覧』科学新聞社、1997年、[要ページ番号]
- 『明日の世界をデザインする 主要論文の軌跡(1971-1996)』千葉大学園芸学部庭園学研究室、1996年、[要ページ番号]