源覚
源 覚(みなもと の さとる)は、平安時代前期の貴族。仁明天皇の皇子。官位は正四位下・宮内卿。 経歴仁明天皇の皇子として生まれるが、源朝臣姓を与えられ臣籍降下する。貞観11年(869年)従四位上に直叙され、翌貞観12年(870年)次侍従に任ぜられる。その後、右京大夫を務めると共に、但馬守・美濃守と地方官を兼ねる。またこの間、貞観17年(875年)清和天皇が儒学者らと共に『群書治要』を読んだ際に講席に侍し[1]、貞観18年(876年)清和天皇が譲位した際には左馬寮の監護を務めている[2]。 陽成天皇が即位した翌年の元慶元年(877年)正四位下・宮内卿に任ぜられ、元慶3年(879年)8月に送伊勢斎内親王使を務めるが、同年10月20日卒去。享年31。最終官位は宮内卿正四位下。 人物聡明鋭敏な質で、幅広い学識があった。有能な官吏として賞賛されたという[3]。 官歴『日本三代実録』による。
系譜『尊卑分脈』による。 脚注出典 |