『港の五番町』(みなとのごばんちょう)は、1972年(昭和47年)7月に愛田健二、同年9月に原みつるとシャネル・ファイブ、1988年(昭和63年)9月に五木ひろしがカヴァーしてリリースしたシングルである。原みつる(平田満)によるヴァージョン(以下平田版)は同バンドの3枚目のシングル、五木版は『よこはま・たそがれ』から数えて55枚目のシングルで、同年の第30回日本レコード大賞金賞を受賞した。
解説
元々は1972年に『かもめ町みなと町』などとともに作詞・作曲家6人ずつのコンビによる楽曲を2曲ずつ収録するという五木のアルバム『ぼくの新しい十二曲』のうちの1曲として制作されたもので、この版は馬飼野俊一が編曲を手掛けた[1]。
同年7月10日には愛田健二のシングルとして発表され、こちらも馬飼野が編曲を手掛けている。なおB面の『愛の終着駅』は八代亜紀の同名曲とは異なる。
原みつるとシャネル・ファイブにとっては、デビュー以来、藤本卓也の楽曲を歌って来たが、AB面ともに初めての阿久・彩木コンビの作品であった[2]。1972年6月に録音、同年9月にリリースされた[2]が、チャート、売上ともに数字は残していない。平田版は、2001年(平成13年)にリリースされた企画盤CD-BOX『ムードコーラス・スペシャル 秘密のカクテル』 Vol.4(東芝EMI GSD-7504)に、5枚目のシングル表題曲『くやし泣き』とともに収録された。
1976年(昭和51年)にはアルバム『阿久悠の我が心の港町』のうちの1曲として、阿久本人のナレーションと上村次郎(現:新田晃也)の歌唱にて収録されている。なおこのアルバムはのちに八代亜紀の歌唱で知られる『日本海』も収録されている。
1988年、16年ぶりに発掘され、竜崎孝路による編曲と再録音を経て発売された五木版は、累計売上は約50万枚であり[3]、同年12月31日に、NHKホールで行われた第39回NHK紅白歌合戦に本作で18回目の出場を果たした。
収録曲
愛田版
- 港の五番町(3分54秒)
- 作詞:阿久悠/作曲:彩木雅夫/編曲:馬飼野俊一
- 愛の終着駅(2分53秒)
- 作詞:山上路夫/作曲:田中宗彦/編曲:ブルーノ、高田弘
平田版
- 両楽曲共に、作詞:阿久悠/作曲:彩木雅夫/編曲:高田弘
- 港の五番町(3分19秒)
- 泣かない女(3分2秒)
- ※出版権:ミュージックキャップ・トーキョー
五木版
- 港の五番町(4分30秒)
- 作曲:彩木雅夫/編曲:竜崎孝路
- ※出版権:ミュージックキャップ・トーキョー
- 死んでもいい(4分27秒)
- 作曲:三木たかし/編曲:若草恵
- ※出版権:テレビ朝日ミュージック
註
関連項目
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シングル(五木ひろしの曲) |
1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 |
暖簾 (ニューバージョン) - 心 - 吹きだまり/母人よ - 時が過ぎれば… - おしどり - 杯に歌のせて - 愛別 - 終着駅 - べにばな - 涙でもかまわない - 女・ひとり - 汽笛 - パパとあそぼう - 愛のバラードを…となりで - 酒 尽尽 - 由良川慕情 - 女の酒場 - 粋な男 - 出発の朝 - 罪と罰 - 紫陽花 - 雑草 - そして…花送り - 千日草 - 傷だらけの人生 - 北のともしび - 酒ひとり - 流れ星 - 萩の花郷 - 再り会い
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2000年代 | |
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2010年以降 |
おしろい花 - 月物語 - 街 - ふたつ星 - 夜明けのブルース - 博多ア・ラ・モード - 桜貝 - 渚の女 - 夕陽燦燦 - 思い出の川/九頭竜川 - わすれ宿 - 恋歌酒場 - VIVA・LA・VIDA!〜生きてるっていいね!〜 - 麗しきボサノヴァ - 春夏秋冬・夢まつり - 遠き昭和の… - 日本に生まれてよかった
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シングル(その他) |
恋の大阪 - 居酒屋 - デュオ しのび逢い - ふたりのラブソング - 当日・消印・有効 - ふりふり - 浪花物語 - デュオ 時の流れに身をまかせ - 愛のメリークリスマス - ファインプレーを君と一緒に〜GO!GO!ジャイアンツ〜 - ふたりで竜馬をやろうじゃないか - 居酒屋(ニューバージョン) - ラストダンス
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