河合悠祐
河合 悠祐(かわい ゆうすけ、1981年〈昭和56年〉2月22日[1][2] - )は、日本の政治家、実業家。前埼玉県草加市議会議員。 来歴京都市北区出身[3]。京都市立紫野高等学校、京都大学総合人間学部卒業[1][2][3]、同志社大学大学院司法研究科修了[2][3]。大学時代には地方議員のインターンシップも経験した[4]。 IT企業に勤務した後、独立し人材派遣[5]や婚活イベント[6]の運営を手掛ける会社を経営[3][7][4]。 会社経営の傍ら、ワタナベコメディスクールを27期生として卒業し、2018年からワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビ「右肩上がり」[8]で活動していた。 2021年千葉県知事選挙を皮切りに各種選挙に立候補した(後述)。千葉県知事選では奇抜な政見放送を行い、YouTubeやTikTokなどインターネットを中心に注目を浴びた[4]。 2022年10月23日投開票の草加市議会議員選挙に「河合ゆうすけと草加の地域再生を実現する党」所属として立候補し、41人中23位(定数28)で初当選した[9]。 草加市議会議員として10月25日、当選証書授与。この時もトレードマークのジョーカーのメイクで臨んだ。「今日はお祝い、お祭りの場だからジョーカーを解禁させてもらった。今回の当選は若い世代からの支持を受けた結果です。千葉県知事選からパフォーマンスし、ネットを中心に知名度を上げてきた成果が出た」と勝因を分析した[10]。 12月6日、自身初となる一般質問でもジョーカーのメイクで議場に向かおうとしたところ、議会事務局側から許可が下りず、結局メイクを落として一般質問を行った[11]。議会事務局は服装規定ではなく、会議規則151条で定める「議員は議会の品位を重んじなければいけない」に抵触するものだと説明。これに対し河合は「多様な価値観が認められる社会にしたくて、あえてこのメイクにしている。女性の化粧がOKで男性の化粧はダメなんですか?私もTPOを考えたいので、このメイクが100%適切とは思っていない。でも禁止されるのは違う。人権侵害ですよ(中略)格好を強要されるというのは人によっては屈辱的なこと。法的に言えば、憲法13条の自己決定権の侵害、憲法14条の性差別の侵害、憲法22条の職業遂行の自由にも反する」と反論し、「こんな政治が行われていることを知ってほしい。草加せんべいよりあいつら(議会事務局)の頭の方が固い!」と憤った[12]。またこの件について覆面レスラー政治家のスカルリーパーA-jiが「草加市も残念な対応。公職選挙法により有権者が選んだ方。あれだけ覆面で議論されたのにメイクも駄目なら化粧も駄目だな。河合議員、負けずに頑張って!一方でハンディを背負った訳だから、しっかりと政治活動を行う事で見返しましょう!!」とエールを送った[13]。議会での発言として、通学コースが危険であると相談された生徒のための学区変更、ウクライナ避難民への対応向上、市税滞納の外国人に関する問題提起、市内教師による生徒への不適切行為事件後の今後の防止策、市の設備購入について、適切な予算の使い方など提言を行った[14]。 草加市議会議員退職後2024年6月、同年7月7日執行予定の東京都知事選挙への立候補を表明した[15]。同月20日の同選挙告示日に立候補を届け出たことにより、草加市議会議員は公職選挙法の規定により退職(自動失職)となった[16]。選挙の結果、56人中21位で落選した[17]。 同年10月、同年10月27日執行の第50回衆議院議員総選挙に日本保守党(2023年結成の同名の政治団体とは別)公認で埼玉15区からの立候補を表明した[18]。開票の結果、5人中5位で落選。 選挙千葉県知事選挙2021年には「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」の党首として千葉県知事選挙に出馬。理由としては「知名度を高めるため」と公言しており[19][20]、熊谷俊人の当確が確実視されるなかであえて注目を集め、少しでも若者の投票率を上げたいと語っていた[19]。奇妙な姿で出馬したのは、「ピエロはダークヒーロー的で大衆からの支持を受けるイメージがあった」こと[21]や、東京都知事選挙に出馬した立花孝志や後藤輝樹、スーパークレイジー君の影響を受けたと述べていた[19]。 街頭演説ではピエロを思わせる白塗りメイクにエレクトリカルパレードをイメージした電飾を身につけ、東京ディズニーリゾート前や渋谷ハチ公前広場など県内外でオリジナルの歌やダンスを長時間にわたって披露した[22]。披露した楽曲『いっちゃいやSHOW TIME!!』はiTunes StoreやApple Musicなどで配信[23]された。 3月にNHK総合と千葉テレビ放送で放送された政見放送は、「千葉県全体をディズニーランドにする」政策を謳ったり、「緊張で政策を忘れた」という内容であったため、[24][25]この「ウケ狙い」の政見放送はSNSはもとより、米メディアのニューヨーク・ポスト等複数の海外メディアが「日本のジョーカー」として紹介する[26]など国内外で報じられ、脚光を浴びた[27][28][29]。 選挙では15,166票で落選、下から2番目の結果となった(当選は熊谷俊人)[30]。 東京都議会議員選挙2021年5月10日に記者会見を行い、新政党(正確には政党名変更)の「愛の力で婚姻率低下・LGBT等差別・動物殺処分の問題解決をする党」(愛の力党)の設立を発表[31]。「愛の力党」としてビラのポスティング[32]や駅前でのビラ配り、街頭演説[33]などを開始した。同年7月の東京都議会議員選挙の葛飾区選挙区に「愛の力党」から出馬したが、929票で落選。最下位という結果となった[34]。 第49回衆議院議員選挙2021年8月26日、第49回衆議院議員選挙において「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」党(NHK党)公認で、埼玉3区より立候補することを明らかにした[35]。また、10月12日の記者会見において愛の力党の党名を「少子化解決党」に変更すると発表。衆院選では婚活事業者であることもあり、婚活の促進等の少子化対策を掲げるとした[36][37]。結果は7534票(得票率3.22%)で落選[38]。 なお、衆議院議員選挙でのNHKとテレビ埼玉での政見放送では6本ともVTRにて自身のミュージックビデオを9分間流し、音楽番組と勘違いしてしまうような〝MVジャック〟という事態を起こした[39]。 第26回参議院議員選挙2021年12月23日の記者会見において、2022年7月に行われる第26回参議院議員選挙にNHK党の公認で埼玉県選挙区から出馬することを発表し、NHK問題について訴えることを明らかにした[40]。投開票の結果、15人中10位で落選した[41]。 草加市議会議員選挙2022年(令和4年)10月23日投開票の草加市議会議員選挙に「河合ゆうすけと草加の地域再生を実現する党」所属として立候補し、41人中23位(定数28)で当選した[42]。 東京都知事選挙2024年(令和6年)6月20日、東京都知事選に立候補した。選挙戦初日に立候補者専用の掲示板にほぼ全裸の女性写真を用いたポスターを貼り付け、警視庁から都の迷惑防止条例違反の疑いで呼び出され警告を受ける[43][44]。河合はただちに協力者と共にポスターを剥がす作業を実施した[45]。その後、この女性モデルに対する殺害予告がなされたとして「いくら社会的に問題になったからといって、このような予告までするのはやりすぎです。捜査機関はこのようなものに対しても取り締まりをお願いしたいものです」と語り、命の危険があるため街頭遊説は行わないとした[46]。 第50回衆議院議員選挙2024年(令和6年)10月27日投開票の第50回衆議院議員総選挙に「日本保守党」(2023年結成の同名の政治団体とは別)公認で埼玉15区からの立候補し、5人中5位で落選した。 人物
政策・主張千葉県知事選挙2021年千葉県知事選挙に出馬した際の政見放送で以下の公約を発表した[2]。
東京都議会議員選挙2021年東京都議会議員選挙に出馬した際は以下の政策を提案した[52]。 第49回衆議院議員選挙2021年第49回衆議院議員選挙に出馬した際は以下の政策を提案した[53]。
第26回参議院議員選挙2022年第26回参議院議員選挙に出馬した際は以下の政策を提案した[54][55]。
草加市議会議員選挙2022年草加市議会議員選挙に出馬した際は以下の政策を提案した[56][57]。
東京都知事選挙2024年6月、東京都知事選挙に出馬。乳首と女性器のみを隠したほぼ全裸の女性の写真を選挙掲示板にポスターとして掲示した。選挙戦初日の20日、警視庁から都の迷惑防止条例違反の疑いがあると指摘され、掲示したばかりのポスターを全て剥がす対応を行った。 出演テレビ
インターネットテレビ
映画
素人異種格闘技Hatashiai2021年12月11日に東京新宿で行われた素人格闘技イベントHatashiaiの主催を宮川直輝(パチンコ党)と共に行う。箕輪厚介や南原社長が参戦。また自身も参戦者として、へずまりゅうこと原田将大とボクシングルールで対決するが、21秒でTKO負け[64][65]。 2022年5月7日に東京新宿で行われた素人格闘技イベントHatashiaiの主催を宮川直輝(パチンコ党)と共に行う。久保田覚、赤汁王子、レオナペタス、ゆたぼん、へずまりゅう、ぷりん将軍、楽しんご等が出場者として参戦[66][67][68][69]。 炎上万博-斬-RepezenFoxxがプロデュースしたMCバトルの大会、ラップ版「炎上万博-斬-」のオーディション(2023年2月4日)で、「ラッパーなんて簡単に倒せます」とレジェンドラッパー陣に完勝宣言。「本命で対戦したいのは天照大神さんで、慶応でお金持ちキャラでやっている。高スペック対決をやってもいいかな」とAmateras(アマテラス)を指名した。Amaterasも本戦での対戦を受諾した[70]。本戦では「オレは京大卒でお前は慶応。慶応なんか3科目で受かる偏差値の低い大学や。京大は5科目必要やねん。お前中退やろ。しかも内部進学。裏口入学と変わらん。京大の方が最強だ!」と高学歴をひけらかし、レジェンドラッパーから大金星を挙げた[71]。 第2回「炎上万博~斬~」のオーディションでは、この日も「モンスターに勝って、実力は説明不要。また食ったろうかなと来ました。強いのしか興味がない」と豪語し、「〝丸ボウズ〟さんとやりたい」とモンスターでラッパーの梵頭(ぼんず)を指名した。結局、2人の対戦は見送られたもののACEが河合氏に興味を示し、14日の本戦での対戦が決定した[72]。本戦では、河合は「ババ抜きで言ったらエース(ACE)がジョーカー抜いちゃったんじゃない?」とトランプに引っ掛け、先制パンチを放った。しかし、モンスターのACEは格の違いを見せつけた。「大富豪見せてみようか」と切り返すと、その後も河合の渾身の仕掛けにフルアンサーで返し、ACEが完勝した[73]。 その他
ディスコグラフィ
選挙歴
脚注注釈出典
外部リンク
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