氷の海
寒さの海(寒さのうみ、ラテン語:Mare Frigoris)は、月の雨の海の北に位置する月の海の一つであり、月の表側にある。[1] 寒さの海の東側は前期インブリウム代に、西側は後期インブリウム代に作られた盆地であり、エラトステネス代の地層が寒さの海の表面を覆っている。氷の海の周囲はネクタリス代の地層に囲まれている。寒さの海はプロセラルムベイスンの外輪の一部であり、晴れの海の北西から北にかけて広がっている。 寒さの海の南にある円形の黒っぽい地形はプラトンである。 ラテン語の「マーレ・フリゴリス」(Mare Frigoris)で、Frigorisは、「寒冷」という意味のfrigorの属格である。 ラテン語で氷はgracies(グラキエス)である(「羅和辞典」)ので、「氷の海」は完全な誤訳である。 「天文年鑑」、「天文ガイド」2022年8月号付録月面図など、「氷の海」と誤表記しているものが多数あるので、注意を要する。 出典脚注
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