歌え!ロレッタ愛のために
『歌え!ロレッタ愛のために』(原題: Coal Miner's Daughter=炭坑夫の娘)は、1980年のアメリカ映画。カントリー歌手ロレッタ・リンの半生を描いた伝記映画。 第53回アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、シシー・スペイセクが主演女優賞を受賞[2][3]。劇中の歌を吹き替えなしでみごとに歌っている[4]。 AFIが2006年に選出した「感動の映画ベスト100」において、本作が70位にランクインしている。 ストーリーケンタッキー州のブッチャー・ホーラーで、貧しい炭鉱夫の家に生まれたロレッタ(シシー・スペーセク)は、13歳で結婚した。夫のドゥーリトル・リン(トミー・リー・ジョーンズ )が炭鉱の仕事を嫌ったために、愛する親兄弟と別れて村を出たが、貧乏暮しは相変わらずで、結婚指輪さえ持っていなかった。 18歳で4人の子持ちとなったロレッタは、結婚記念日に指輪をねだった。だが、夫が買ってきたのは、なぜか中古のギターだった。独学でギターを学んだロレッタは、身近な愛や葛藤を題材に、家でオリジナルのカントリー・ウエスタンを歌うようになった。 妻の才能に気づいたドゥーリトルは、ロレッタの歌をレコードに吹き込み、田舎町のラジオ局を回って売り込みを開始した。ロレッタの歌は評判を呼び、やがて、カントリー界の女王パッツィ・クラインと組んでツアーを行うまでになる。しかし、スタッフを引き連れたパッツィのツアーに、夫ドゥーリトルの居場所はなかった。 酒に溺れたドゥーリトルは、ロレッタと距離を置き、郊外の屋敷で子供たちと暮らす道を選んだ。ロレッタも、あえて夫を引き留めようとはしなかった。女王パッツィの事故死によって、カントリー界の頂点に立つロレッタ。だが、孤独で過酷なツアーの日々はロレッタの神経をすり減らして行った。舞台に立っても歌えなくなるロレッタ。そんな彼女を救ったのは、不器用だが心優しい夫ドゥーリトルだった。 キャスト※括弧内は日本語吹き替え
サウンド・トラック
受賞/ノミネート
脚注
外部リンク |