會田瑞樹
會田 瑞樹(あいた みずき、1988年12月24日 - )は、日本の打楽器/ヴィブラフォン奏者、作曲家。宮城県仙台市出身。 略歴1988年、宮城県仙台市に生まれる。幼少よりヴァイオリンを照井勢子に師事。 12歳で打楽器奏者を志し、佐々木祥、星律子、有賀誠門、藤本隆文に師事。 宮城県仙台第二高等学校を経て武蔵野音楽大学において吉原すみれ、神谷百子に師事。2014年武蔵野音楽大学大学院修士課程修了[1][2]。 2010年日本現代音楽協会主催第9回現代音楽演奏コンクール”競楽Ⅸ”[3]において大会最年少ファイナリストとしてデビューし、第二位を受賞[4]。「憑依型の演奏」(西耕一)と評されるなど話題を集める。 2011年6月にはサントリーホール主催レインボウ21『打楽器音楽、その創造と継承』公演[5]において総合プロデューサーと演奏家として参加。その後、打楽器奏者高橋美智子より、愛用のDeagan社[6]をヴィブラフォンを譲り受ける。 2012年初のヴィブラフォンソロリサイタルを開催。 同年、作曲家、八村義夫の大規模な個展『八村義夫の世界』[7]を東京文化会館小ホールにおいて開催。 これまでに湯浅譲二、間宮芳生、末吉保雄、水野修孝、権代敦彦、中川俊郎、近藤浩平、山内雅弘、国枝春恵、木下正道、薮田翔一、白藤淳一、坂田直樹、佐原詩音など、幅広い新作初演を行い、その数は200作品を超える。 2016年、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」では會田の演奏を1時間に渡って特集。 「打楽器百花繚乱 —Percussion Extraordinaire Mizuki Aita—」全国放送は現代音楽コンテンツの中でも異例の好評を博し再放送が続いた。[8] これまでに3枚のアルバム『with…』(朝日新聞推薦盤)『ヴィブラフォンのあるところ』(レコード芸術特選盤) 『五線紙上の恋人』(レコード芸術準特選盤)を発表[9]。 打楽器のための協奏曲もこれまでに9作品を初演・再演しており、 ISCM(国際現代音楽協会)世界音楽の日・北京大会閉幕演奏会[10]において中国国家交響楽団、山内雅弘作曲『SPANDA –ヴィブラフォンとオーケストラのための』[11]では東京交響楽団、リトアニアでは権代敦彦作曲『Sæwol -海から-』[12]で聖クリストファー室内合奏団と共演している。 演奏家としての独自の目線での作曲活動も活発に行っている。2017年からの国際交流基金アジアセンター主催事業「Notes」参加演奏家として自作曲初演を含むインドネシア公演[13]、フランス、パリでのリサイタルを行う。2019年には日本作曲家協議会主催:第十回JFC作曲賞に入選した。[14][15] 2020年、最新アルバム「いつか聞いたうた 〜ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情〜」をスリーシェルズレーベル[16]より発表。第59回「レコード・アカデミー賞」特別部門賞、レコード芸術特選盤、サライ推薦をはじめ各紙より絶賛を受けた[17]。杉原千畝へのオマージュとして作曲を手掛けた弦楽合奏とヴィブラフォンのための《Sutartinés》[18]をリトアニア聖クリストファー室内合奏団特別公演[19]において世界初演。東京での會田自身の事前収録による独奏パート演奏と生演奏による同時合奏による鮮烈な内容は、リトアニア国営放送[20]により全世界に配信[21]され大きな反響[22]を得た。東京オペラシティ文化財団B→C會田瑞樹パーカッションリサイタル[23]は仙台/東京において熱狂の成功[24]をおさめ、NHK-FM現代の音楽において二週に渡り放送[25][26]。多岐にわたるその活動をSUPER DOMMUNE「打楽器百花繚乱 會田瑞樹の世界」[27]において五時間の生放送により特集されるなど、新世代の芸術家として多彩な活動を展開している。ヴィブラフォン、現代作品の魅力を多彩に紹介したヴィブラフォンソロリサイタル in OSAKAの成果により令和2年度大阪文化祭奨励賞受賞。[28]2021年より、ガムラン演奏団体マルガサリの委嘱により、「蓮華 ~ガムランアンサンブルのための~」、「都市生活者の子守歌~ガムランアンサンブルのための~」を作曲。大成功を収めた[29]。令和3年度より、かなっくホールレジデントアーティスト[30]に就任。千代田区立九段小学校”九段planets”サポーターとして指揮者の任にあたるなど、ジャンルを越えた縦横無尽の活躍が続いている[31]。 2024年6月にはタイ・バンコクで開催された現代音楽祭「竹の対話」において新作《日比谷》(萩原恭次郎詩)、永野伶実氏委嘱作品《優しい女》両作品初演は大きな反響を集めた。8月には指揮者として”九段planets”を率いて第72期TBSこども音楽コンクールに楽団創設以来の初参加。ロケットミュージック社委嘱による中高生ソロコンテストのための打楽器独奏のための新作4作品同時発売[32]。9月26日にはリトアニア・ヴィリニュスにおいて、モデスタス・バルカウスカス指揮、聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートに6年ぶりにソリストとして招かれ、自らが作曲を手掛けた《Stardust —Concerto for Vibraphone and Strings Orchestra—》世界初演は熱狂のスタンディングオベーションに迎えられ圧倒的成功を収めた[33]。11月30日には自身三度目となる《會田瑞樹作品個展vol.3 ーまざあ・ぐうすを探してー》を満員の聴衆の元、大成功を収める[34]。第21回イタリア国際打楽器コンクールヴィブラフォンクラシック部門Cにおいて単独ファイナリストとして選出、最高位(第二位/一位、三位なし)を受賞[35]。 主な作品[36]オーケストラ
舞台音楽
アンサンブル・器楽曲
編曲
ディスコグラフィー
参加作品
脚注
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