星翔高等学校 (大阪府)
星翔高等学校(せいしょうこうとうがっこう、英称:Seisho High School)は、大阪府摂津市に所在する、学校法人浪工学園が運営する私立総合高等学校である。 概要本校の起源は1938年2月に大阪市東淀川区中津浜通1丁目(現:大阪市北区中津2丁目)に中山製鋼所の関係者である奥小路増太郎が浪速学園と浪速工學校を設立し、同年5月に開校したことに遡る。1941年に現在の摂津市三島に校舎を移転した。 1940年に浪速工業學校を創設した後、1944年には浪速工學校を廃校にして浪速工業學校のみ存置した。その後1948年には浪速工業高等学校と改称し、以後1995年までの47年間この名称で学校が運営された。 1974年に普通科を設置したのに始まり、1992年に体育系の国際科を設置したことによって、単に工業には留まらない総合高校としての位置づけが高まり、1995年には国際科の共学化に併せて学校名を浪速工業高等学校から星翔高等学校へと改称した。 本校では工業技術系学科を総称して「工業科」と呼称している[1]ことから、本項では一貫して工業科と記載し、改称のエピソードは後述する 平成に入り、大阪の私立高等学校が次々と工業科を廃止した結果、2010年代以降の現在では大阪の私立高等学校で唯一の工業科を設置している学校となった。 以前は工業科を中心に製造業などへの就職者が多い学校だったが、近年では普通科の進学コースや国際科を中心に、工業科からも大学や専門学校などへの進学者が増加している。 元々は男子校であったが、1995年に国際科が共学科されたのを皮切りに、2006年に普通科がそれぞれ共学化しているが、2019年度入試より工業技術系においても共学化し校内全科全コースで完全共学化された[2]。また、普通科においてはコース一括募集を廃止し、2020年よりコース別募集を開始した[2][3]。 名称について熊本県には2012年に改称した東海大学系の熊本星翔高等学校があるが、本校とは一切関係ない。 特色在籍する学科を問わず、外部の専門学校との学校間連携制度による「土曜留学講座」制度を受講することが可能となっている。JOHO大阪情報専門学校(大阪・東成区)に月2回通いながら[4]、修了時には2単位を習得できることが特色となっている[4]。また、2021年から全国の高校としては初めてドローン操縦資格を取得できる「JUIDA認定スクール」の認定を受けた。 工業科工業科では授業と関連のある専門性の高い検定試験を受験することが可能となっているが、これらの取得数が多い生徒を対象に「星翔マイスター」と呼ばれる本校独自の称号を付与する顕彰制度が制定されている [5]。 生徒数校舎校舎は大きく分けて本館・第1校舎・第2校舎・第3校舎と体育館・知新館の6つに分かれている[7]。このほかに、家庭科調理室・機械実習棟・芸術棟などの建物も設置されている[7]。(詳細は校舎配置図を参照されたい) かつては校地内にプールの設備があったが、合理化の一環で2000年代に入り撤去された後、プール周辺の土地は売却され現在は大型集合住宅がかつてのグラウンド上に立地している[8]。 設置課程
廃止された課程
ギャラリー
沿革
学校名の改称にあたって浪速工業高等学校より名称を変更する際、一般公募を行った。応募総数は6915通。最終候補は「星翔」「翔陽」「北摂Σ(シグマ)」「北摂」「智徳」「英稜」などがあり、最終的にその中から星翔が選ばれた。 尚、学校名決定後に校章および校歌も一般公募された。 部活動
年間行事(ハイスクールガイドに掲載された年間行事は以下の通り[6])
学校行事体育祭エッサッサ上半身裸で素足というスタイルで、男子の全校生徒によって60有余年に渡り行われていた伝統的な踊り。「エッサッサ」の掛け声とともに、月明かりに照らされた獅子が月に向かって遠吠えする姿を表現する。日本体育大学で発祥し、同大学卒業生の体育教諭が伝承したとされる。 しかしながら、60有余年の伝統があり星翔の代名詞でもあったエッサッサは2007年度をもって廃止された。これは男女共学に伴う女子学生の増加によって、多くの女子学生から男子の裸を見ることに対する反感があったことや、社会的に学校に対する目が厳しくなる状況において、裸踊りととられかねないエッサッサを強要することが問題になるのではないかとの議論が持ち上がり、最終的には廃止されることとなったものである。 なお、2010年度にはクラブ選抜により限定的に復活した。 同窓会星翔高等学校には同窓会組織として「浪工会」(なみこうかい)があり、卒業生が全員加入している。旧校名である浪速工学校や浪速工業学校、浪速工業高等学校の略称である「浪工」を名称に採用している。これは、星翔高等学校へと名称が改称される以前からで、改称後も受け継がれている。 ラジオ公開収録過去にラジオの公開収録が行われたことがある。
著名な出身者最寄駅脚注
関連項目外部リンク
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