徐若熙
徐 若熙(シュー・ルオシー、2000年11月1日 - )は、台湾(中華民国)桃園県出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。 経歴高校時代に右肘クリーニング手術を受け、術後1年くらいで高校時代の自己最速153km/hを計測[2]。 2019年のドラフトで、味全ドラゴンズが一巡目(全体6位)で指名した[3]。 2020年2月28日、オープン戦の先発投手を務め、中信兄弟と対戦し、わずか2イニングで五失点。その後、ブルペンで右手に不快感を覚え、身体検査で骨棘が見つかった。医師の再検査の結果、同じ年の4月28日に全治半年の肘のクリーニング手術が行われた[4]。 リハビリ中、味全ドラゴンズのゲストコーチであるMLBテキサスレンジャーズスカウトの張立帆は、「ボールを投げた後、肘をまっすぐにしていたが、今は曲げるようにしている」と徐の肘の動きを修正した。 この目的のために科学的なテストが使用され、ウェイトトレーニングに多大な努力が払われたことが明らかになった。科学的なトレーニングを研究している張立帆は、「Pitch Ai」、「Top Velo」、「Motus」、「Rapsodo」などの機器システムを使用して、腕の疲労、ピッチングの動き、関節の角度などを分析し、徐の怪我のリスクを減らし、投手としての彼の特徴を調べ、投球の質を向上させた[5]。 その結果、2020年10月2日に、中信との2軍チャンピオンシップ第三戦では3イニング無失点2被安打6三振、そのうち陳子豪との対決では、CPBL2軍チャンピオンシップ新記録の157km/hを記録した[6]。 2021年3月17日、一軍デビュー登板では、若い投手の保護に基づいているため、味全ドラゴンズは投球数に制限を設けているが、11アウトを全て奪三振という離れ業をやってのけ、CPBL新人デビュー前代未聞の三振記録を達成し、台湾国内外で話題を呼んだ[7][8][9][10][11]。3月28日まで、わずか12.1イニングで26三振を達成し、元阪神タイガースの郭李建夫が21イニングで記録した新投手デビュー後、3試合で22三振というリーグ最高の三振記録を軽々と更新した[12][13][14]。2021年8月8日、新荘野球場での富邦ガーディアンズ戦では試合開始から8者連続奪三振という圧巻投球を披露し、CPBL記録を塗り替え、待望の初白星を上げた[15]。破格の奪三振記録の陰に隠れて、2021年シーズンは80イニング以上投げて本塁打を与えていない[16]。 2022年キャンプ中に右肘を動かすと痛みが生じたり、7月に右肘内側側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、以降リハビリのため二軍のマウンドにも立てずにシーズン終了。 選手としての特徴スリークォーターから最速158km/hのストレートと[17]、鋭く落ちるスプリットチェンジ(投球割合約20%、主に対左打者対策[18])が決め球[19][20]。主に対右打者対策のスライダーやカーブ[18][21]と組み合わせて、複数の球種を近い軌道から変化させることによって、打者の見極めを困難にする「ピッチトンネル」の活用に優れている[20]。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
記録
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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