安野貴博
1990年〈平成2年〉12月1日[1] -)は、日本のSF作家、起業家、AIエンジニア。男性。日本SF作家クラブ会員[2]。 (あんの たかひろ、ボストン・コンサルティング・グループでの勤務を経て、株式会社BEDORE代表取締役、MNTSQ株式会社共同創業者などを歴任し、現在は東京都政策連携団体の1つである一般財団法人GovTech東京のアドバイザーを勤めている[3]。 来歴生い立ち1990年、東京都文京区出身[4]。開成中学校・高等学校卒業[5]。東京大学工学部システム創成学科で松尾豊教授の研究室(松尾研)に所属[6]。AIや機械学習を学ぶ。2014年、同学科を卒業[7]。 AIエンジニアとして2015年、ボストン・コンサルティング・グループ入社[7][4]。 同年、Pepper(ロボット)と人間によるお笑いコンビ「ペッパーズ」にプログラム担当として参加[2][8][9]。M-1グランプリではロボットとしては史上初となる1回戦突破を果たす[7]。2016年にもM-1グランプリに出場し、2年連続で1回戦突破[10][11]。 2016年、2015年度未踏事業プロジェクト成果により未踏スーパークリエータに認定[12][7]。担当プロジェクトマネージャーは石黒浩[13]。 同年、AIチャットボットの株式会社BEDORE(現PKSHA Communication)を創業[14][15]。セブン&アイ・ホールディングス[16]や日本経済新聞社[17]が採用。同社のAIチャットボットは2023年度時点で国内シェア1位[18]。 2018年、リーガルテックのMNTSQ株式会社を共同創業[2]。長島・大野・常松法律事務所や西村あさひ法律事務所の出資を受け、三菱商事や日立製作所にAIを活用した法務サービスを提供[19]。売上高1兆円以上の国内企業の約5社に1社で利用されている[20]。 2022年、テクノロジーを活用したアートのあり方を模索するため、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学、Graduate diploma (大学院準備コース。日本では準修士号の呼称/イギリスでは学士に相当)を取得[4]。 同年、デジタル庁のデジタル関係制度改革検討会 デジタル法制ワーキンググループ構成員に選出[21]。 2023年、「アジアデジタルアートアワード福岡」インタラクティブアート部門大賞を受賞[22]。同年、第2回AIアートグランプリ優秀賞を受賞[23]。 同年5月9日、総理大臣官邸で開成高校の先輩でもある岸田文雄首相らと意見交換。生成AIを利用した岸田首相のリアルタイム声真似を披露し、「おお、すごい」と驚かれる[24][25]。 2022年12月12日、NHK「クローズアップ現代」にSF作家・AIエンジニアとしてゲスト出演[26]。 2024年11月13日付けで、東京都のデジタルトランスフォーメーションに取り組む政策連携団体である一般財団法人GovTech東京のアドバイザーに就任した[27]。 小説家として2019年、『コンティニュアス・インテグレーション』で第6回星新一賞優秀賞を受賞。それまで小説を書いたことがなかった[28]が、素粒子物理学者の大栗博司から「文学作品としてはグランプリのレベル」と評される[29]。表彰式後に早川書房の編集者に声をかけられ、長編執筆に取り組む[30]。 2021年、自動運転をテーマにしたSF小説『サーキット・スイッチャー』で第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞[6]。選考委員は東浩紀ら。2022年1月19日、早川書房より刊行され、小説家としてデビュー[6]。小島秀夫がX(Twitter)で「僕は5点満点!」と絶賛し[31]、文庫化の際は推薦文を寄せた。 2022年5月22日、新川帆立、斜線堂有紀らと共に日本SF作家クラブ入会[32]。 政治活動家として2024年東京都知事選挙に出馬した。6月6日に記者会見を開き、出馬の意思を表明[33]。7月7日の投開票で15万4,638票(速報値)を獲得[34]。小池百合子、石丸伸二、蓮舫、田母神俊雄に次ぐ5位となる健闘を見せた。この得票数は、2014年の家入一真の8万8,936票を上回り、30代の立候補者としては史上最多。2012年のドクター・中松の12万9,406票を上回り、支持組織も議員経験も無い候補としての史上最多でもあった。その一方、選挙期間中の報道量は少なく[35]、事実上は泡沫候補扱いであった。 小説長編短編
対談・記事
出演
脚注
関連項目外部リンク
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