天下茶屋公園
天下茶屋公園(てんがちゃやこうえん)は、大阪市西成区岸里東に位置する公園。 概要大阪市営公園であり、1951年(昭和26年)4月30日に開園した。面積は8,052 m2[1]。 所在地は1973年(昭和48年)の住居表示により天下茶屋及び松原通から岸里東になっている。 当地の歴史を伝えるものとして、是斎屋跡、阿倍寺塔刹柱礎石、旧町名継承碑(松原通一 - 三丁目)、明治天皇聖躅碑(旧天下茶屋是斎屋敷碑)、明治天皇駐蹕遺址碑が設置されている。 是斎屋跡当地にはかつて、寛永年間に近江の津田宗右衛門が開いた薬屋「是斎屋(ぜさいや)」があり、「和中散」という薬を商った[3]。住吉街道に面した店で、薬湯をふるまい、街道の旅人達で大いに繁盛した[3]。芽木家の茶屋より繁盛したともいう。和中散は江戸時代に流行った漢方薬で、本家は近江にあった[4]。 しかし津田家は幕末までに衰微し、この屋敷は橋本尚四郎(元与力で明治以降当地を開発した)の手に渡る。明治元年4月20日と明治10年2月14日の2度、明治天皇が住吉大社への行幸の途中に立ち寄り休憩しており、それに際して仮御休殿が新築され後に「紫雲楼」と名付けられた。大正時代になると屋敷の主は大阪砂糖業界の雄・高津久右衛門に代わり、腐朽ちた紫雲楼を撤去して「明治天皇駐蹕遺趾」という石碑が建立された[5]。この屋敷も大阪大空襲で焼失している。 所在地
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