大津神社 (飛騨市)
大津神社(おおつじんじゃ)は、岐阜県飛騨市神岡町にある神社。式内社。県社。特別金幣社。 祭神
歴史創始年代は不明。文徳実録・日本三代実録に依れば、平安時代初期には祭祀が行なわれていたとされ、また延喜式神名帳に飛騨國内八社の一つとして記されている。 建武年間に高原郷の領主・江馬氏が武神信州諏訪大明神の分霊を勧請、社号も大津神社から諏訪大明神と改めた。飛騨は戦国から江戸時代にかけて江馬氏、三木氏、金森氏(飛騨高山藩)にそれぞれ支配されたが、幕府領となって約100年後の文化元年(1804年)に田中大秀門下の稲田元浩・大森旭亭・吉村友閑斎らの考証により、社号を諏訪大明神から大津神社に復帰。 明治維新後の1871年(明治4年)10月、近代社格制度により筑摩県郷社に列格された。1895年(明治28年)には735戸が焼失する船津大火が起こった。この大火では船津町役場、船津郵便局、銀行、円城寺、大津神社なども焼失し、大津神社は現在地に移された。1916年(大正5年)9月には参道脇に劇場の大正座が開館した[1]。 1930年(昭和5年)12月、内務省からの旨示達で岐阜県県社に昇格した。戦後の1947年(昭和22年)2月、神道指令とともに神社本庁に属して金幣社に列した。1948年(昭和23年)には大正座が船津劇場に改称した[1][2]。1970年代初頭に船津劇場が閉館すると、1973年(昭和48年)7月には劇場跡地に福祉会館が竣工した[1]。 1990年(平成2年)9月に特別金幣社に列した。文化5年(1808年)から約20年周期で式年大祭が行われている[3]。2014年(平成26年)には11回目の式年大祭が行われ、飛騨地方各地から約130社の神社と計約3500人の氏子が参集した。 境内
祭事神岡祭神岡町にある大津神社、八幡宮、白山神社が同日に行う例祭の総称であり、高山祭、古川祭とともに「飛騨三大祭」に数えられる。 船津盆踊り毎年8月14日から16日に境内で行なわれるもので、1969年(昭和44年)に岐阜県の無形文化財に指定された[5]。 脚注関連項目外部リンク
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