大成 哲(おおなり てつ、Tets Ohnari 1980年6月30日 - )は、日本の彫刻家、現代美術家である。
経歴
東京都八王子市出身。2004年、日本大学芸術学部を卒業。同年東京芸術大学大学院入学。2005年、チェコ政府奨学金を取得しチェコ・プラハへ留学。プラハ美術アカデミー(AVU)とプラハ工芸美術大学(VSUP)に各1年ずつ在籍[1]。2008年、東京芸術大学大学院修士課程を修了。2022年、ヤン・エヴァンゲリスタ・プルキニェ大学(UJEP)芸術デザイン学部 ビジュアルコミュニケーション学科の博士号を取得。
東京とチェコに滞在し、ガラス、石、木などを用いて彫刻、インスタレーションを制作している。
2012年、上野の森美術館が平面芸術の若手作家を対象に実施する「VOCA展」において、作品「まねびNO.6」が佳作に入選した[2]。
近年では2014年に第一生命南ギャラリーでの個展「Tets Ohnari ∞ Egon Schiele」を開催。
グループ展では2014年にポーラ ミュージアム アネックスにて行なわれた「ポーラ ミュージアム アネックス展2014-光輝と陰影-」や、同年にフィンランドにて行なわれたガラス作家による展示「European Glass Experience Exhibition in Finland」に参加している。
2019年、トンボ鉛筆やオルファ、トーヨー産業、サンフレックスなど日本とチェコの会社計9社とスポンサー契約をしている。
主な展覧会
個展
- 2020年 Egon Schiele Art Centrum(チェスキー・クルムロフ、チェコ共和国)
- 2016年 TEZUKAYAMA Gallery(大阪)
- 2016年 Jan Koniarek Gallery(トゥルナバ、スロバキア)
- 2014年 第一生命南ギャラリー(東京)
- 2013年 H’art Gallery(ブカレスト、ルーマニア)
- 2012年 B GALLERY(東京)
- 2010年 チェコ大使館内、チェコセンター東京(東京)
グループ展
- 2019年 INVALIDOVNA (プラハ、 チェコ共和国)
- 2017年 SIGNAL festival(プラハ、チェコ共和国)
- 2017年 AIR Gallery(オルトリナム、イギリス)
- 2017年 Central Bohemian Museum(ロストキ、チェコ共和国)
- 2015年 国立21世紀美術館 MAXXI (ローマ、イタリア)
- 2015年 ムラーノ・ガラス美術館 (ヴェネツィア、イタリア)
- 2014年 プラハ国立美術館キンスキー宮殿(プラハ、チェコ共和国)
- 2014年 ポーラミュージアムアネックス(東京)
アーティスト・イン・レジデンス、彫刻シンポジウム、ビエンナーレ
- 2016年 国際平面ガラスシンポジウム ドブニツァ2016 (ドブニツァ・ナト・バホム、スロバキア)
- 2015年 第12回国際ガラスシンポジウム (ノヴィー・ボール、チェコ共和国)
- 2015年 中之条ビエンナーレ 2015 (群馬)
- 2015年 myart (ウィーン、オーストリア)
- 2015年 秋吉台国際芸術村(山口)
- 2013年 Egon Schiele Art Centrum(チェスキー・クルムロフ、チェコ共和国)
助成、奨学金
- 2017年 公益財団法人美術工芸振興佐藤基金
- 2016年 アーツカウンシル東京、H’art Gallery(ブカレスト、ルーマニア)
- 2016年 野村財団助成金
- 2014年 朝日新聞文化財団
- 2011年 文化庁新進芸術家海外研修制度(3年派遣)
- 2010年 平成22年度POLA美術振興財団
- 2009年 平成21年度国際交流基金助成
脚注
- ^ 大成哲展特別記念講演会 - チェコセンター東京(駐日チェコ大使館)、2010年3月24日
- ^ 受賞作品一覧 - 上野の森美術館(現代美術の展望「VOCA展2012 - 新しい平面の作家たち)
外部リンク