坂本 公延(さかもと ただのぶ、1931年7月23日[1] - )は、日本の英文学者、著作家。広島大学名誉教授。
来歴
兵庫県神戸市生まれ。1955年大阪大学英文科卒業。1957年同大学院修士課程修了。
1959年大阪工業大学専任講師、1964年助教授、1965年広島大学助教授、1977年教授、1979年「ヴァージニア・ウルフ 小説の秘密」で大阪大学文学博士。1995年広島大学を定年退官、名誉教授、広島女学院大学教授。2002年退職。
2011年秋、瑞宝中綬章受勲[2]。小説を日本語、英語で書き、短篇小説'The Spirit in the Stone'などが英国BBC海外放送で朗読された。ほか短編集『別れる理由』で中国新聞社新人登壇・文芸作品第1席。
著書
- 『とざされた対話 V.ウルフの文学とその周辺』(桜楓社) 1969
- 『ヴァージニア・ウルフ 小説の秘密』(研究社出版) 1978
- 『ヴァージニア・ウルフ』(編著、山口書店、現代英米文学セミナー双書) 1980
- 『現代の黙示録 ウィリアム・ゴールディング』(研究社選書) 1983
- 『創作の海図 不確実性の時代と文学』(研究社出版) 1986
- 『別れる理由 短篇小説集』(英潮社) 1991
- 『老人の季節』(修学社) 1994 - 小説
- 『ブルームズベリーの群像 創造と愛の日々』(研究社出版) 1995
- 『文芸エッセイ集 イギリスとの接点』(英潮社) 1995
- 『文学についての断章 フィクションの解明にむけて』(英潮社) 2002
- 『文学の風景 天晴れな老人たち』(英宝社ブックレット) 2003
- 『作家の本音を読む 名作はことばのパズル』(みすず書房、大人の本棚) 2007
- 『バラはバラの木に咲く 花と木をめぐる10の詞章』(みすず書房、大人の本棚) 2009
翻訳
- 『実践批評 英語教育と文学的判断力の研究』(I・A・リチャーズ、編訳、みすず書房) 2008
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.318
- ^ “平成23年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 9 (2011年11月3日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月6日閲覧。
参考
関連項目