土井 忠生(どい ただお、1900年〈明治33年〉3月16日 - 1995年〈平成7年〉3月15日)は、日本の国語学者。キリシタン文献の国語学的研究を専門とする。
人物
広島県佐伯郡古田村(現・広島市西区)出身[1]。1926年、京都帝国大学文学部国語学科卒。1936年、論文「ジヨアン・ロドリゲスの著せる日本文典の研究」で京都帝大文学博士。広島文理科大学教授、広島大学教授、1964年定年退官、名誉教授、広島女子大学教授、1965年学長。
著書
単著
- 『明治大正國語學書目解説』岩波書店、1932 岩波講座日本文學
- 『近古の国語』明治書院、1934 國語科學講座 國語史學
- 『十七世紀初頭に於ける日本語の發音』文学社、1937
- 『吉利支丹語学の研究』靖文社 1942 のち三省堂
- 『日本語要説』靖文社、1949
- 『吉利支丹文献考』三省堂、1963
- 『国語史論攷』三省堂、1977
- 『吉利支丹論攷』三省堂、1982
共編著
- 『徒然草抄』廣幸亮三共編 三学社、1946
- 『現代文抄』廣幸亮三編 三學社、1948
- 『源氏物語抄』廣幸亮三共編 三學社、1949
- 『枕草子抄』廣幸亮三共編
- 『国語史要説』森田武共著 修文館、1955
- 『国語表現法』真下三郎共著 修文館、1955
- 『日本語の歴史』共著 至文堂、1957
- 『徒然草学習指導の研究』編 三省堂、1962
海外文献
- キリシタン書 どちりいなーきりしたん 病者を扶くる心得 サカラメンタ提要付録 御パションの観念 丸血留の道(H.チースリク、大塚光信共校注)
- ロドリゲス『日本文典』解題 書誌解説:三橋健、勉誠社、1976
- イエズス会『日葡辞書 邦訳』森田武、長南実共編訳 岩波書店、1980
記念論集
- 『国語史への道 土井先生頌寿記念論文集』三省堂、1981
脚注
- ^ 土井忠生 コトバンク 20世紀日本人名事典 2019年11月30日閲覧。
関連項目
- 佐藤井岐雄 - 同僚の広島文理科大学教授(生物学者)。原爆で重傷を負って土生宅に避難しそこで死去。
外部リンク