合水県
合水県(ごうすい-けん)は中華人民共和国甘粛省慶陽市に位置する県。県人民政府の所在地は西華池鎮。 概要甘粛省最東部に位置し、陝西省との省境を持つ。総人口17.5万人中、農業人口が15.24万人という農業中心の県であるが、エネルギー資源を多く埋蔵しており、原油の埋蔵量2.7億トン、石炭の埋蔵量71.3億トン、石炭ガス埋蔵量2150億立方メートルとされる[1]。また、県内には県川河・馬蓮河・固城河・苗村河・葫芦河の5河川が流れ、年平均総流量が3.29億立方メートルと黄土高原地帯では豊富な水資源があり、子午嶺などの大規模灌漑に利用されている。平均海抜は1298.7mと高原中に位置するが、森林被覆率は56.9%と比較的高く、慶陽市の裏庭(「後花園」)とも呼ばれている。 黄河象の化石が出土し、古い石刻がある場所としても知られる。 気象年総日照時間は平均2457.2時間、無霜日は155.2日、年平均降雨量は560.3mm。 歴史617年(義寧元年)、隋により楽蟠県が設置された。623年(武徳6年)、唐により蟠交県が設置された。742年(天宝元年)に蟠交県は合水県と改称された。956年(顕徳3年)、後周により合水県は廃止され、楽蟠県に併合された。1071年(熙寧4年)、北宋により楽蟠県は廃止され、合水県に再設置された。 行政区画8鎮、4郷を管轄する: 言語中国語北方方言の中原官話秦隴片に属す方言が主に使われている。 農業小麦、トウモロコシ、馬鈴薯、大豆、アブラナ、リンゴなどの他、瓜類などの野菜栽培も行われている。 畜産業では牛、羊、豚がそれぞれ7.12万頭、24.4万匹、11.2万匹程度飼われている。 交通道路観光仰韶文化・斉家文化の遺跡があり、子午嶺の尾根には「秦直道」と呼ばれた古代通路の跡がある。また、石刻などを展示する隴東古石刻芸術博物館がある。 脚注 |