亠部
亠部(とうぶ)は、漢字を部首によって分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では8番目に置かれる(2画の2番目)。 概要「亠」は筆画の「丶」(点)と「一」(横)を組み合わせたものであり、亠部は「亠」を筆画の一部として冠の位置に置く漢字を分類している。 『説文解字』では部首として挙げられておらず、音も意味もなかった。部首として用いられるのは遼の『龍龕手鑑』からである。 単独の「亠」という漢字は本来存在しなかったが、日本の古文献では「音」の略字として用いられたことがあった。 ちなみに『説文解字』では、亡・亢・交・亥・亦・京など、現在亠部に属する漢字の多くが独立した部首となっていたが、いずれも所属漢字が少なく、特に亥部に至っては、十二支の最後ということで、540部首の体系の最後に位置していたが、亥自身しか所属していなかった。 字体のデザイン差印刷書体における「亠」の1画目は地域によって差異があり、『康熙字典』および日本ではこれを短い縦棒とし、中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表ではこれを点画とする。 これはこの字形をもった宀・广・文・方・玄・疒・穴・立・衣・辛・鹿・麻・斉なども同様である。
部首の通称
部首字亠 例字 |