世界自然保全モニタリングセンター
世界自然保全モニタリングセンター(せかいしぜんほぜんモニタリングセンター、World Conservation Monitoring Centre)は、生物多様性の保全に取り組む、国際連合環境計画(UNEP)の下部組織。世界動植物保全監視センター、世界自然保護モニタリングセンター、世界保全モニタリングセンターなどとも訳される。英語の略称はUNEP-WCMC、WCMC。本部はイギリスのケンブリッジ。 沿革
目的WCMCの目的は、種の保存と持続可能な利用、環境システムに関する情報を提供し、また、他の情報管理システム構築に対する支援を行うことである。この目的のため、主に以下の3つのセクションで活動する。
活動生物多様性の現状や価値および管理に関する情報など、世界の生物資源の保全と持続可能な利用に関する情報を集約・管理し、国連機関から多国籍企業に至るさまざまな組織に提供する。
活動分野には、森林保護のほか、北極保護、海洋生態系、保護システム、生物多様性の評価、貿易などがある。 データ内容森林プログラム「1996-2000 戦略開発計画」は終了し、森林分布図、生物多様性に関する情報、FSCの分布図、8,000年前の森林分布図を、ウェブ上で公開している。このほか、政策・意思決定に有用な情報について、データベースや評価情報を作成している。 データ管理保全コミュニティを通じて、連絡窓口や専門家情報筋、協力関係間のネットワークを構築している。このネットワークを通じて、国家・地域・国際レベルにおいてイニシアティブをとる機関と協働する。また、地球レベルの情報交換に貢献し、さまざまなコミュニティに対し、広範囲に拡大する知識バンクを共有し、貢献するよう勧めている。 協力関係
主に国際連合食糧農業機関(FAO)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)などの国際機関や、国際自然保護連合、世界自然保護基金(WWF)、EARTHWATCHなどのNGOと協力している。また、欧州連合(EU)、地球環境ファシリティ(GEF)などの国際機関や、BP Amoco、ブリティッシュ・エアウェイズ、ユニリーバ、BIOTINTO、HSBCホールディングスなどの企業からも活動支援を受けている。
生物多様性条約、ワシントン条約、ボン条約、世界遺産条約、特別保護地区・野生生物議定書、BIOCORES、BINUなどと協力している。 外部リンク
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