メニュー (料理)メニュー(英語: Menu)は、料理の品目を示した表であり、客が選択可能な料理の一覧的な小冊子、またはボード(張り紙)などのこと。日本語では献立表、献立書、品書きともいう。[1] 概要フランス料理の「menu ムニュ」は、あらかじめ組み合わされた一連の料理の流れ(table d'hôte ターブル・ドット。英語風に言うと「コース料理」)を指す。 フランス料理でmenuムニュ(コース料理一覧)とcarteカルト(一品料理の一覧)が対比されて理解されており、アラカルトは、客が料理を一品一品自分の好みで選んで注文すること。 フランス料理では、一度にテーブルに出さず、アペリティフ、前菜がまず出て、前菜を食べ終わってからメイン料理が出され、メインを食べ終わってからデセールというように、あくまでひとつが終わって次を出し、舞台芸術のようにシナリオが決まっていて時間とともに情景が変化してゆく、ということを強く意識している。 日本の「定食」は、懐石や会席料理のように一品ずつ食べていく「喰い切り」のものと、本膳料理やラーメンライスのように同時に複数の料理を配膳するものと、2種類の傾向がある。 メニューを日本語にすれば「献立」表および「定食」が近い。 フランスでの歴史メニューは、多くの料理用語同様に、フランス語が語源である。ラテン語で「小さい」「微小な」を意味する「minutus ミヌトゥス」に由来し、フランス語「menu ムニュ」で詳細なリストや履歴書を意味するようになった。客に選択を提供した最初のメニューは、小さい「carte カルト、キャルト」(=フランス語で黒板の意)に書かれた。こうしたことから、客が選ぶ料理は「à la carte アラカルト」(「黒板に従って」という意味)と呼ばれている。 初期のレストランは現在のようなメニューを持たなかった。ターブル・ドート(定食)店ではシェフまたは経営者が、その日その日にあらかじめ選んで決めた料理が提供され、客の側は料理を選べず、あくまで店舗側がその日に提供している料理を食べるものであった。料理の内容を決定するのはあくまで店の側であったのであり、いわば現在の宴会のような関係であったわけである。現在のメニューは18世の後半に最初に現れた。ここでは、皆に提供される同じ料理ではなく、料理の一覧が表示され、その一覧から客が自分の好みで選択し注文し、レストランの側は注文されたものを作る。定食店は定価(一価)であったが、メニュー(方式)では選択した分に応じた価格を払うことになる。[2]。こうした歴史的経緯も経て、フランス料理では、ターブル・ドート(コース料理)の一覧表をmenu ムニュと呼び、一品料理の一覧表には「carte カルト」や「à la carte アラカルト」と表記するようになった。 中国での歴史中国の宋(960年-1279年)の時代、商人層に主に提供される初期のレストランの発展に伴い、献立の起源が見つかっている[3]。 日本での歴史
室町時代に確立したとされる有職料理では、初箸とよばれる前菜や、初献・二献・三献あるいは一の膳・二の膳・三の膳と配列するように、食べる順序がある。州浜をかたどった 懐石では、初めに折敷に飯、汁物、 会席料理になると、懐石のように順番に食べる形式と、膳などに多くの料理を乗せて提供する宴会形式と、2つに大別される[5]。 江戸時代からの普茶料理や卓袱料理は、中国の影響が濃く、大きなテーブルやちゃぶ台に多数の料理を乗せて提供する形式になる[4]。 現在の一般家庭においては、飯と汁物と惣菜をすべてまとめて提供したり、御節料理を重箱にまとめて盛り付け雑煮と屠蘇と一緒に提供したりすることが多い[6]。 裏メニュー・裏オーダー→詳細は「裏メニュー」を参照
外食産業などでは正規のメニューに存在しない料理や品目のことを、 出典
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