プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館
プレーンズ・オブ・フェイム航空博物館(プレーンズ・オブ・フェイムこうくうはくぶつかん、Planes of Fame Air Museum)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡チノ[1][2][3]およびアリゾナ州ココニノ郡ヴェイル[4]にある航空博物館。1957年に開館した。 歴史1957年1月12日、エドワード・トーマス・マロニーが貴重な歴史的航空機を保護するための施設としてカリフォルニア州クレアモントに設立した[3]。設立時の名称はThe Air Museum。現館長のスティーヴ・ヒントンら少数のボランティアによって航空機を飛行可能な状態に維持していた。 1962年、オンタリオ国際空港の敷地内に移転[5]。1970年、空港の拡張工事に伴い博物館は再度移転。静態展示機はブエナパークのナッツベリーファーム近くにあるMovie World: Cars of the Stars and Planes of Fame Museumに移動し、飛行可能機はチノ空港に移設された[5]。チノ空港にはかつてアメリカ陸軍航空軍の訓練部隊が所在しており、約1万人の兵士がパイロット訓練を受けた。 1973年のMovie World閉館に伴い、所蔵機は全てチノ空港に移され名称も現在のプレーンズ・オブ・フェイムとなった[5]。 1995年、コレクションの増加に伴いアリゾナ州ヴェイルに別館が建設された。 2004年から2008年にかけてコレクションの充実が図られ、朝鮮戦争期以降のジェット機も展示されるようになった。 展示機第2次世界大戦期の日本軍機のコレクションがよく知られている。特に有名な収蔵品として、1944年にサイパン島で鹵獲され、現在まで飛行可能な状態を保っている零式艦上戦闘機五二型61-120号機がある。これ以外にも一式陸上攻撃機、九九式艦上爆撃機、雷電、彗星、桜花、秋水などを収蔵・展示している。また2024年現在知覧特攻平和会館に展示されている四式戦闘機は元々この博物館の所有機だった。 ギャラリー・機体名表記は公式サイトに準拠。
展示飛行1ヶ月に1度、特定のテーマ[1](第一次大戦期の航空機、朝鮮戦争の航空機、実験機など)を設定して小規模なエアショーを実施している。このエアショーはテーマに応じた航空機に関わる人物(パイロットなど)のセミナーから始まり、その後航空機2、3機によるデモフライトが実施される[7]。 また隔年で西海岸最大のエアショーも開催されており、その際には上記の零戦など貴重な航空機の展示飛行が実施される[8]。 脚注
関連項目
外部リンク |