Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

 

プリンス・スカイウェイ

日産・スカイライン > プリンス・スカイウェイ
プリンス・スカイウェイ
日産・プリンス・スカイラインバン
概要
別名 日産・スカイラインバン
販売期間 1957年 - 1968年
ボディ
ボディタイプ バンステーションワゴン
ピックアップトラック (初代のみ)
エンジン位置 フロント
系譜
先代 プリンス・コマーシャル・バン[1]
プリンス・コマーシャル・ピックアップ[1]
後継 日産・スカイラインエステート (乗用モデル)
テンプレートを表示

プリンス・スカイウェイSKYWAY)は、プリンス自動車工業がかつて生産していた商用車(ライトバンおよびピックアップ)である。2代目の途中でスカイラインバンに名称が変更されているが、本記事では便宜上、この2代目をベースとした車両まで解説する。

概要

1957年に登場した初代スカイライン(ALSI型)及び2代目スカイライン(S50型)のバン(V51A-I型)として販売されていた。スカイラインの「山並みと青空を区切る稜線」に対して「航空路」を意味する洒落た名前を持つ。 エンジン機構そのものはスカイラインと同一であり、車名のみ分けられて販売されていた。

2代目V51型スカイウェイは、現在では当たり前となった後ろ開き式のリアドアを初めて採用し、「高級商用車」としてのイメージを高めることに成功している。後のマイナーチェンジでスカイラインバンの名称となり、この名前は消滅した。

ちなみに、セダンとバンの名称が異なる例は、クラウンのバンがマスターラインコロナのバンがコロナラインの名称で販売されるなど、同時期のトヨタ自動車でも見受けられる。

歴史

初代 ライトバンLVG型/V2型、ピックアップLPE型/P2型

プリンス・スカイウェイ (初代)
ライトバンLVG型/V2型
ピックアップLPE型/P2型
初代スカイウェイ ライトバン(V23B-2)
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1959年 - 1963年
ボディ
ボディタイプ 2/3ドアバン
2ドアピックアップ
パワートレイン
エンジン GA4型 1,484cc 直列4気筒 OHV[2]
GB4型 1,862cc
最高出力 51kW(70PS)/4,800rpm[2]
最大トルク 113N・m(11.5kgm)/3,600rpm[2]
変速機 フルシンクロ4段トランスミッション[2]
サスペンション
ダブルウィッシュボーン[2]
ド・ディオン・アクスル[2]
車両寸法
ホイールベース 2,535mm[2]
全長 4,420mm[2]
全幅 1,680mm[2]
全高 1,590mm[2]
車両重量 1,410kg[2]
テンプレートを表示

1959年4月 - ライトバンALVG-1型、ピックアップALPE-1型発売[2]

  • 1959年10月 - マイナーチェンジ。ライトバンALVG-2型、ピックアップALPE-2型発売。70馬力[2]
  • 1960年2月 - マイナーチェンジ。ライトバンALVG-2改型、ピックアップALPE-2改型発売。ヘッドライト4灯化
  • 1961年10月 - 直列4気筒OHV GB4型(1,862cc)91馬力を搭載[2]。ライトバンBLVG-3型、ピックアップBLPE-3型発売。
  • 1962年10月 - マイナーチェンジにより、フロントの造形がS21型スカイラインと同様になる。ライトバンV23B-2型、ピックアップP23A-2型発売。

2代目 V51型

日産・スカイラインバン
V51型
V51B-3型。フェンダー長方形方向指示器から、昭和42年8月から発売の3型であると判別出来る。(それ以前は丸形であった。)
概要
別名 プリンス・スカイウェイ (1966年10月以前)
日産・プリンス・スカイラインバン (1967年8月以降)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1963年 - 1968年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン G1型 1,484cc 水冷直列4気筒
最高出力 70 PS / 4,800 rpm
最大トルク 11.5kgm / 3,600 rpm
変速機 3速MT
サスペンション
独立懸架式コイルスプリング
半浮動式リーフスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,390 mm
全長 4,125 mm
全幅 1,495 mm
全高 1,445 mm
車両重量 1,055 kg
最大積載量 400 kg
その他
最小回転半径 4.95 m
燃料タンク 40 L
テンプレートを表示

1963年(昭和38年)9月 V51A-1型登場。S50型スカイラインのライトバン仕様となり、ピックアップはラインナップされなかった[1]。スカイライン同様G1型直列4気筒OHV1,484ccエンジンを搭載し、4万kmまたは2年間保障の封印エンジンや、1年間3万kmグリスアップフリーのシャシーとされた。

1966年(昭和41年)8月9日、合併の影響によって同クラスの車種が増加したことで、価格を調整した[3]。これには各車種間の販売面におけるポジションの確認も図られている。

10月6日のスカイラインのマイナーチェンジで「スカイラインバン」となった[4]。その際に、スタンダードは「V51A-2型」、新規追加のデラックスは「V51B-2型」として分けられた[1]。デラックスはインストルメントパネル中央にコンソール類を集めたセンターパネル方式を採用、ウィンカー、ライティングスイッチを除いて、すべて左手で操作できるようにした。また、助手席側に発泡レザー製サンバイザーが標準装備されている[4]。この他にもデラックスの内外装はセダン・デラックスS50D型や、エステートW50A型に準じたが、バンパーのオーバーライダーは省略されていた。

同月22日にはスタンダードの価格改訂を実施。トラック各車の発売にともない、車種間の価格調整が行われた[5]

1967年(昭和42年)8月、セダンS57D型追加と同時に最後のマイナー・チェンジが行われ、V51A-3型/V51B-3型となった。フェンダー方向指示器が丸形から長方形となり、カタログ上の車名もセダンと同様に「ニッサン・プリンス・スカイラインバン」と改められた[1]。(車検証上の車名は「プリンス」のまま。)

1968年8月以降に販売された新型スカイラインでも、ライトバン仕様がラインナップされた。こちらも、引き続きスカイラインバンを名乗った[6]

出典

  1. ^ a b c d e 兵藤忠彦 (2019年6月8日). “こんなスカイラインあったんだ!!プリンスが産んだ耽美な商用バン、スカイウェイ”. Motorz. 29 Jan 2024閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n プリンス スカイウェイ”. 日産ヘリテージコレクション. 29 Jan 2024閲覧。
  3. ^ スカイライン、キャブオール、ホーマー等の価格改訂』(プレスリリース)日産自動車株式会社、9 August 1966https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19660809-02-j?origin=channel-NNG2445 July 2024閲覧 
  4. ^ a b スカイライン、ブルーバード一部改良およびスカイライン バン デラックス新発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、6 October 1966https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19661006-j?origin=channel-NNG2445 July 2024閲覧 
  5. ^ スカイライン バン スタンダードおよびクリッパーの価格改訂』(プレスリリース)日産自動車株式会社、22 October 1966https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19661022-02-j?origin=channel-NNG2445 July 2024閲覧 
  6. ^ 新型「ニッサン スカイライン」発売』(プレスリリース)日産自動車株式会社、18 July 1968https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/19680718-j?origin=channel-NNG2445 July 2024閲覧 

関連項目

Kembali kehalaman sebelumnya