ツインビーだ!!
『ツインビーだ!!』(TwinBee-DA!)は、1990年10月12日に日本のコナミから発売されたゲームボーイ用縦スクロールシューティングゲーム。日本国外では『Pop'n TwinBee』のタイトルで発売された。 同社の『ツインビーシリーズ』第4作目。自機であるツインビーおよびウインビーを操作し、シナモン博士のライバルであるDr.ニッキを倒すためにプカプカ島を目指すというストーリー。基本的なゲームシステムは第1作目である『ツインビー』(1985年)を踏襲している。また、通信ケーブル使用により2人同時プレイが可能となっている。 開発はコナミ開発三部が行い、ゲーム・デザインはファミリーコンピュータ用ソフト『ツインビー3 ポコポコ大魔王』(1989年)にてキャラクター・デザインを手掛けた小玉紀年、音楽はゲームボーイ用ソフト『ドラキュラ伝説』(1989年)を手掛けた福武茂が担当している。 後に『コナミGBコレクション Vol.2』(1997年)に収録された他、PlayStation Portable用ソフト『ツインビー ポータブル』(2007年)にリメイク版が収録された。2012年にはニンテンドー3DS用のバーチャルコンソール対応ソフトとしてゲームボーイ版が配信された。
ゲーム内容システム本作は2人同時プレイが可能だが、通信ケーブルを用いて2台のゲームボーイを繋がないと同時プレイはできない。また、コナミGBコレクション Vol.2やPSP版などの移植作品では2人同時プレイの機能自体を失っているものもある。 方向キーで自機の移動。Bボタンで対空ショットを撃ち、空中の敵を攻撃できる。Aボタンで対地ボムを発射し、地上の砲台を攻撃できる。敵や敵弾により腕を破壊されると使用不能になる。 メインBGMとボスラッシュBGMでは初代『ツインビー』のBGMがアレンジされて使用されている。また1面のパワーアップBGMは初代「ツインビー」のパワーアップBGMを使用。4面のパワーアップBGMは『もえろツインビー シナモン博士を救え!』(1986年)の最終面パワーアップBGMが使用されている。 ベルパワーアップ従来作品と同様に雲にショットを当てることで出現するが、本作はモノクロ4階調液晶表示のゲームボーイ用ソフトであり、カラー(色)についてハードウェア上の制約がある。他シリーズ作品のようなカラーによる識別方法では数の確保が難しいため、一部のベルパワーは特有の模様で識別できるようになっている。括弧内はベルの状態である。 なお、この模様によるベルの識別手法は、『パロディウスだ!』ゲームボーイ版(1991年4月5日発売)にも引き継がれている。
地上アイテムいずれも地上の敵や破壊可能な施設をボムで破壊することで出現する。
その他アイテム
設定ストーリー
ある日、ドンブリ島で平和に暮らすツインビーたちの元にDr.ニッキと名乗る者からの挑戦状が届く。挑戦状には「よくも私の作ったスパイス大王、ガトランティス、ポコポコ大魔王を倒してくれたな、こうなったら私が相手だ。プカプカ島までやってこい」と記されていた。 シナモン博士がその知恵を正義のために使うのに対し、Dr.ニッキはシナモン博士の小学校時代からのライバルで悪の科学者。挑戦状を見たツインビーとウインビーはシナモン博士に内密でプカプカ島を目指す事となる。グインビーは博士の警護のため留守番となった。 GB版の説明書掲載のストーリーでは、Dr.ニッキはスパイス大王のみならずポコポコ大魔王まで制作したとのことで、本作は『ツインビー3 ポコポコ大魔王』(1989年)の後日談になるはずだが、後に発売された『出たなツインビーヤッホー!』(1995年)の説明書によると、初代『ツインビー』の世代のストーリーということになっている。 ステージ構成SET UPモードでステージセレクト出来て始めからプレイ出来る4ステージと、その4ステージをクリアすると出現するステージ5。 さらにそれらをクリアする事で、ラスボスの出現するラスボスステージの5ステージ+1ステージで構成されている。
登場キャラクター
他機種版1997年12月11日に発売された『コナミGBコレクション Vol.2』にはスーパーゲームボーイ対応になって収録されている。ただし、2人同時プレイ機能が削除された。 2007年1月25日に発売されたPlayStation Portable用『ツインビー ポータブル』にはパワーアップアレンジ移植版が収録されている。 2012年6月20日にはニンテンドー3DSバーチャルコンソールでゲームボーイ版が配信開始。また、本作及び前記の「コナミGBコレクション」の欧州版に当たるゲームボーイカラー対応の「KONAMI GB COLLECTION」では、名称が『Pop'n TwinBee』(ポップン・ツインビー)に変更されているが、内容は言語以外変化は無い。
PlayStation Portable『ツインビー ポータブル』版ゲームボーイのモノクログラフィックを一新してカラーになり、BGM面や様々な個所でパワーアップアレンジされた『ツインビーだ!! パワーアップアレンジ版』が収録されている。開発はM2、BGMは並木学によってアーケードのバブルシステムの音源を意識した仕様にアレンジされている。 PSP版『ツインビーだ!!』パワーアップアレンジ版と、元のゲームボーイ版『ツインビーだ!!』とは以下のような相違点がある。
取得した際の効果そのものはオリジナル(ゲームボーイ版)と変わらない。
スタッフ
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点[5]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.38点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「2人同時プレイができるのがうれしい」と紹介されている[1]。
脚注
外部リンク
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