ツァンパツァンパ(チベット語: རྩམ་པ་ rtsam pa、英: tsampa、繁: 糌粑 [zānbā])は、主にオオムギの変種であるハダカムギ(裸麦、学名:Hordeum vulgare L. var. nudum Hook. f.、 繁体字中国語: 青稞 /qīngkē/ )の種子を脱穀し、乾煎りしてから粉にした食品である。コムギやオオムギ、上新粉など別の穀物を用いる場合もある。 概要チベット人の主食で、日に3回ほど食べる。年間を通じて食べられる保存食でもある。遊牧生活をしているチベット人は、粉にしたものをヒツジの皮袋に入れて保存、携行している。 日本のはったい粉(麦焦がし)とほぼ同じものであるが、調味の方法が異なる。 ジャ(チベット語でバター茶のこと)、または、湯とヤクのギー[1]であるヤクバターを加えて練り、粘土状にしてから食べる。水分、ヤクバターの配合比率が適切であれば、器の中できれいにまとまるが、多すぎたり、少なすぎたりすると、べたべたするか、ばらばらのままとなるので、慣れない者は、徐々に水分を足してゆくと良い。 ツァンパを使った菓子
伝統行事
タルカン新疆ウイグル自治区などに住むウイグル人も、タルカン(talqan、تالقان)と称するツァンパを食べる場合があるが、ウイグル人の主食は小麦粉のナンと呼ばれるパン類や、ラグマンなどの麺類や点心なので、補助的な食品である。 注
関連項目 |