ソマリア・シリング
ソマリア・シリング(ソマリ語: Shilin soomaali、英語: Somali Shilling)は、ソマリアの通貨の単位である。通貨コードはSOS。1ソマリア・シリングは約0.19円である。 概要モハメド・シアド・バーレ政権下のソマリアでは、大量に紙幣を印刷したためにソマリア・シリングの価値が低下し、インフレーションを引き起こした[1]。ソマリア内戦を経て無政府状態に陥った後は、中央銀行の消滅に伴い1991年を最後にソマリア・シリングの発行は停止され、米ドルやエチオピア・ブル、ケニア・シリングなどが流通した[2]。しかし、発行停止となった事でかえってソマリア・シリングのインフレ率が低く抑えられ、周辺国の通貨より強くなるという現象が発生した[3]ことなどから、発行停止から20年以上経過した現在でも流通している。「1996年」を発行年とする[2]海外の業者が印刷した偽札が大量に持ち込まれたケースもあるが、通常の取引においては1991年以前に発行された紙幣しか使用されない[4]。 新紙幣の発行が予定され、スーダン国内において印刷されていたとみられているが、2023年、同国での紛争の際に10000、20000、50000シリング紙幣がハルツームの路上に散乱し、正式な発行より前に紙幣が流出することとなった。[5] 米外交専門誌のフォーリン・ポリシー(電子版)2007年6月12日版では、北朝鮮のウォン、ベネズエラのベネズエラ・ボリバル、イラクのイラク・ディナール、ジンバブエのジンバブエ・ドルとともに世界で最も価値が低い通貨に選定された[6]。 脚注関連項目
参考文献
外部リンク |