セルフうどんセルフうどん[1]またはセルフ式うどん[2]は、セルフサービス方式で食事を提供するうどん店。客が自らでうどんの受け取り・配膳、および食後の食器の返却を行う。 店内のシステム基本は麺の「玉」の数、もしくは「大・中・小」などの量を選び、自分または店員が適宜湯通しを行う。具(天ぷら・きつね・とろろ昆布・天かす・揚げ玉・その他)や薬味(ネギ・ショウガ・ゴマなど)を選択する。出汁(スープ)や調味料をかけ、出来上がる。 通常は麺の数量によって価格が変化するが、店によっては玉数や量の大小に関係なく一律同価格に設定している場合もある。また、揚げ物・おにぎり・いなり寿司・飯などのサイドメニューを用意している店もある。 歴史発祥セルフうどんの発祥は、登場時期が早い香川県においても複数の説があるなど、不詳である。うどん専門店としては1960年代中頃に香川県に現れ、県内および隣接地域(徳島県・愛媛県など)に広まっていった。1970年代中頃には岡山県に現れ、県内に普及した。長らく、このようなセルフうどん店はそれらの地域独特の業態だった。 各地の歴史
全国への普及2002年頃から外食産業の大手企業の参入により、セルフうどん(讃岐うどんのセルフ店)のチェーン店が短期間に急増した。背景として「外食デフレ」の時代に合致した低価格路線の商材であったことや、スターバックスやドトールコーヒーショップなどセルフ方式を導入したコーヒーショップの普及によって飲食店におけるセルフ方式の懸念が払拭されたことのほか、B級グルメブームが挙げられている[12]。さぬきうどん振興協議会によると、香川県外資本の讃岐うどん店チェーンは2012年時点で少なくとも13に上る[13]。これらのチェーン店では、従来の標準的なセルフうどん店よりも手順が少なく、初めての客でも戸惑わないよう工夫がされている。この形態を元のセルフうどんと区別して「セミセルフうどん」と呼ぶこともある。 2000年代後期以降には、デフレの影響もあって売り上げも店舗数も右肩上がりの状態が続いており、新たなファストフードの一形態として認知され、普及かつ定着している。 主なチェーン店
脚注
関連項目
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