スプレッドシート統制スプレッドシート統制(スプレッドシートとうせい)とは、金融商品取引法で企業に要求される内部統制のうち、財務データを扱う場合にスプレッドシート(表計算ソフト)を使用する場合に必要とされる内部統制のことである。 スプレッドシート統制の重要性は、経済産業省が定めた「システム管理基準 追補版(財務報告に係るIT統制ガイダンス)」において指摘されている。また、具体的な監査方法は、日本公認会計士協会が定めた「財務報告に係る内部統制の監査に関する実務上の取扱い」の中で、「業務プロセスにかかる内部統制の評価の検討方法」の「スプレッドシートを使用している場合」に定められている。 スプレッドシートのリスク2007年3月30日に、経済産業省は、「システム管理基準 追補版(財務報告に係るIT統制ガイダンス)」を公表した。この基準によると、財務報告において指摘されているスプレッドシートを使用するリスクは以下の通り。
具体的な監査方法2007年10月24日に、日本公認会計士協会は、「財務報告に係る内部統制の監査に関する実務上の取扱い」(監査・保証実務委員会報告第82号)を公表した。この指針によると、スプレッドシート統制に必要な要件は以下の通り。
このうち、(ウ)については、ユーザー個人がデータを管理するスタンドアローン型の表計算ソフト(「Excel」や「Lotus 1-2-3」など)において実現することは事実上困難なため、インターネット上において一元的に管理できるオンライン型の表計算(「Google Docs」や「OnSheet」など)を使用する企業が徐々に増加している。 外部リンク |