スザンナ・タマーロスザンナ・タマーロ(Susanna Tamaro、1957年12月12日 - )はイタリア・トリエステ生まれの小説家。 母方がユダヤ系オーストリア人作家、イタロ・ズヴェーヴォの親戚筋として中流階級の家庭に生まれた彼女は、幼少期に父親の失踪、母親との反目などの家庭不和を経験し、祖母の元で少女時代を過ごした(この苦い思い出が後の『独りごとのように』の中の一編『少年』などの背景に反映されている)。10代の終わりに首都ローマに移り、映画実験センターでシナリオを学び、国営放送局RAIのためにいくつかの自然ドキュメンタリー番組の製作に参加。 彼女の最初の小説『うわの空で (原題:La testa fra le nuvole)』は1989年に上梓され、エルザ・モランテ賞を受賞。 彼女の小説第2作『独りごとのように (原題:Per voce sola)』(1991)は『イタリア・ペンクラブ賞』とイタリア文学界の権威ある賞である『ラパッロ賞』を獲得、多くの言語に翻訳された。 1994年に、彼女は『心のおもむくままに (原題:Va' dove ti porta il cuore)』(彼女の代表作の1つ。全世界で35以上の言語に翻訳され、500万冊以上を売り上げた)を上梓した。この作品は翌1995年、クリスティーナ・コメンチーニ(Cristina Comencini)監督によって映画化され、大きな反響を呼んだ。 現在、ローマの北方にあるイタリア中部、ウンブリア州のオルヴィエートに在住。 著作かっこ内は、原題とイタリア本国での発表年。
新たな一歩を踏みだすためにと迷える女の子たちへの手紙は、イタリアの週刊誌『ファミリア・クリスティアーナ』に連載されたエッセイ記事をまとめたもの。前者は1996年10月から1997年9月、後者は2000年から2001年(推定)に連載されていた。 外部リンク |