ジェーン・シルバー
ジェーン・シルバー(英語: Jane Silber)は、英カノニカル社の最高経営責任者(CEO)である。前職はジェネラル・ダイナミクス C4 Systems。イリノイ州スプリングフィールド育ち。その後、技術者としてワシントンD.C.、テネシー州ナッシュビル、横浜、ロンドンなど様々な場所・会社で活躍する。open dataおよびScraperWikiのボードメンバーとしても活動している。アメリカとイギリス両方の市民権を保有している[1]。 略歴ハバフォード大学にて数学とコンピュータ・サイエンスを専攻し、1985年に学位(学士)を得る。その後、ヴァンダービルト大学にて技術経営の修士号を得た[2]。大学院では、主に人工知能と機械学習に注目した研究を行っていた。また、オックスフォード大学から経営学修士(MBA)も得ている。最初に学んだコンピュータ言語はPascalとFORTRANであった。 その後、横浜にある帝人の研究所に勤務し、人工知能に関する研究やそれに関連した製品開発を行っていた。この際、UNIXを使用した業務をしており、これがきっかけとなりLinuxへの興味を持った。また、アメリカではGeneral Healthというリスク・アセスメントの会社に勤務していた。カノニカルに加わる前は、ゼネラル・ダイナミクス C4 Systems(米国バージニア州)にてソフトウェア開発・インテグレーションの部門の管理職の地位に就いていた。会社では、主にC、C++言語を用いて開発していた。 2002年にオックスフォード大学にてMBAを取得するため、ロンドンに移住した。その後、職を探していたときに、マーク・シャトルワースの友人に出会い、当時立ち上げ間もなかったカノニカル(当時はno-name-yet.comとして活動)を知った[2]。2004年に彼女はカノニカルに参加した。その後、2010年にCEOになるまで最高執行責任者(COO)としてカノニカルを支えた。 カノニカルにおける活動2004年7月にCOOとしてカノニカルの活動に加わり、Ubuntuの最初のリリース(Harmony, 2004年10月リリース)のために尽力した。初期の活動では、その他にUbuntu Oneプロジェクトを担当していた。また、オンラインサービスのディレクター、カノニカルの会社運営全般を担当していた[3]。 2009年12月、カノニカルCEOのマーク・シャトルワースは、自身のCOOへの就任と、彼女のCEOの就任を発表した。役職を交代した理由としては、「カノニカルのCEOとコミュニティーのリーダーを分けることで、それぞれの目的がこれまでより迅速にできるようになる」としている。 脚注
外部リンク
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