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サビイロネコ

サビイロネコ
サビイロネコ Rusty spotted cat
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 食肉目 Carnivora
亜目 : ネコ亜目 Feliformia
: ネコ科 Felidae
: ベンガルヤマネコ属 Prionailurus
: サビイロネコ P. rubiginosus
学名
Prionailurus rubiginosus
(Lacepede 1831)
和名
サビイロネコ
英名
Rusty-spotted Cat
亜種
  • P. r. kolandivinus
  • P. r. phillipsi
  • P. r. rubiginosa
サビイロネコの生息域
サビイロネコの生息域

サビイロネコ(Rusty-spotted Cat)はインド南部とスリランカに棲息する極小型のである。2023年現在、日本の動物園にはいない。体長は35-48cm、肩高20-25cm、の長さは15-25cmであり、体重は約1.5kg。メスの成獣の体重は1kgかそれ以下しかなく、クロアシネコと並んで(もしくはそれ以上に)世界最小の猫である。毛皮の色は灰色で、背中脇腹の全面に赤さび色の斑点がある。一方下腹と四肢の内側は白く、大きな黒い斑点がある。スリランカの個体は斑点がほとんどない。厚く、体長の約半分の長さがある尾は、体よりも色が濃く、斑点は少ない。近縁種のベンガルヤマネコと比べても非常に小さいのが特徴である。虹彩は灰色みの茶色あるいは琥珀のような色で、は丸っこい。

生息域と生態

インドのサビイロネコは主に熱帯広葉樹林や乾燥した草原に棲息するが、スリランカでは熱帯雨林の方が生息地として好まれている。この違いの理由は、熱帯雨林を生息域としスリランカにはいないベンガルヤマネコとの競争の結果であると考えられる。

サビイロネコは樹上生活を送る夜行性の猫で、ネズミトカゲなどを主な餌とする。性格は友好的で陽気であり、また子どもは人に馴れやすいため、ペットとして人気がある。地元の人の食糧として狩りの対象となっている地域もある。

野生での繁殖習性はよく分かっていない。飼育下では妊娠期間65-70日、1度の出産で2-3匹の仔を生む。また飼育下で約12年生きる。

亜種

  • P. r. kolandivinus スリランカ南部ティサマハラマの乾燥地
  • P. r. phillipsi スリランカの森
  • P. r. rubiginosa インド南部の森や川沿いの土地

保護

サビイロネコは絶滅の危険性が非常に高いとされ、国際自然保護連合レッドリストにも登録されている。

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