サハリン石油ガス開発サハリン石油ガス開発株式会社(サハリンせきゆガスかいはつ、Sakhalin Oil and Gas Development Co..Ltd、SODECO)はサハリン1プロジェクトを進めるために設立された日本の企業。東京都港区虎ノ門に本社を置く[1]。 概要1995年3月28日に設立され、1995年6月30日にロシア政府と締結されたサハリン1プロジェクトに関する生産物分与協定(Product Sharing Agreement, PSA)において30%のシェアを有する[2]。 株主は経済産業大臣、石油資源開発、伊藤忠商事、丸紅、INPEX、伊藤忠石油開発で構成される[3]。 サハリン1の原油生産は2006年に開始され、日本、韓国その他に輸出されている。サハリン1の可採埋蔵量は原油約23億バーレル、天然ガス約17兆立方フィートであり、世界の油ガス田の中でも巨大油田に位置付けられる。 2022年10月ロシア大統領令により設立された有限責任会社「サハリン1」にサハリン1の権利義務関係が移転されたが、同年11月SODECOはその持分30%の取得をロシア政府により認められた。 歴史ソ連時代ソビエト連邦時代の1972年、第5回日ソ経済合同委員会合同会議において、日ソ相互協力の提案がなされた。これが設立の契機となる。1974年にサハリン石油開発協力株式会社(旧SODECO)が設立された[4]。 1975年にソ連政府と基本契約(融資買油方式)を締結した。1970年代後半にはチャイウォ油ガス田、オドプト油ガス田が発見される。 ソ連崩壊後ソ連崩壊後の1995年、アメリカ合衆国のエクソンの子会社エクソン・ネフテガス社をオペレーターとして、SODECO及びロシア2社によりサハリン-1コンソーシアムが結成される。同年6月にコンソーシアムとロシア政府との間で生産物分与協定が調印された。 2005年にチャイウォ原油・天然ガス田で生産が開始され、2006年には原油の輸出が開始された。 2010年にオドプト油田、2015年にアルクトン・ダギ油田、それぞれ原油生産が開始され、2018年には原油の生産日量30万バーレルを達成した。 ウクライナ侵攻後しかし、2022年2月のロシアのウクライナに対する軍事侵攻(「特別軍事作戦」)の開始に伴い、ロシアと西側諸国との経済関係は悪化した。同年10月にロシア政府は、大統領令でサハリン-1コンソーシアムの全ての権利・義務を新たに設立されるロシア法人への移転を決定し、外国人参加者の新法人への参加同意を求めた[5]。同月、ロシア法人新会社の設立を定める政府令を発令し、新会社Sakhalin-1 Limited Liability Companyが設立された。日本政府はサハリン1の権益を維持する方針を示し[6]、これを受けて11月にSODECOは新会社への出資継続を決定[5]、持分30%取得について、ロシア政府の承認を取得した。 テレビ番組
脚注
外部リンク
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