サイキックハーツRPG『サイキックハーツRPG』は日本のテーブルトークRPG作品である。作者は遠藤卓司/F.E.A.R.。富士見ドラゴンブックから文庫版にて2012年12月に発売された。 概要トミーウォーカーが2012年8月から運営しているプレイバイウェブ(PBW)RPG「サイキックハーツ」をTRPG化した作品。ゲームには、各プレイヤーがそれぞれ10面体のサイコロを2個使用する。 背景設定本作品の世界は現実の地球によく似ているが、人類はダークネスと言う存在によって支配されている。しかしサイキックという力によってその事実を隠蔽されているために、その事実を知るものは少ない。 しかし、ダークネスのサイキックの源であるサイキックエナジーが、サイキックアブソーバーという有機コンピューターにより大量に吸収されるようになり、ダークネスたちの足下が揺らぎ始めた。そんな中、ダークネスたちを倒す存在である灼滅者(スレイヤー)が現れ始める。 灼滅者(スレイヤー)サイキックエナジーを源をするパワーである「サイキック」を使い、ダークネスを倒すことに目覚めた人間たちの呼称である。1990年以降急激にその存在が増加し、サイキックアブソーバーの制作者たちは若い灼滅者たちを『武蔵坂学園』に集めて、ダークネスに対する強力な戦力として確保している。 ダークネスダークネスはこの世界の人類を影から支配してきた存在である。西暦1600年頃にはダークネスにより人類は支配されていたという。ダークネスと灼滅者はともにサイキックを使えるという点で同じである。現時点でのダークネスの次の目標は、新しい世界大戦によって地球全体を支配下の巻き込むことである。長きに渡りダークネスと灼滅者は対決してきたが、常にダークネスの圧勝に終わっている。また、ダークネスに倒された灼滅者は「闇堕ち」して新しいダークネスに転化し、ダークネスの勢力は拡大していく。 だが、サイキックアブソーバーの登場によってサイキックエナジーが奪われ始めると、強大だったダークネスの存在に陰りが見え始めた。そして1990年代から、永らく歴史の闇に消え去っていた灼滅者たちが再び姿を現し始めた。 システム判定方法判定に使用する能力値の値から、行動判定の難易度を引く。この差分の値で『行為判定成功率表』を見て成功率を求める。パーセンテージダイスを振り、その値以下であれば成功。
なお、スマートフォン向けに、自動で行為判定を行うアプリケーションが公開されている。[1] ルーツキャラクターの出自や才能、能力を現す。キャラクター作成時に2つ選択し、このうち2つめのルーツは「ポテンシャル」と呼ばれる。
サーヴァントポテンシャルの代わりに『サーヴァント』を得ることもできる。サーヴァントは使役して行動や戦わせることができる。 能力値気魄、術式、神秘の3種類がある。 出自生まれ、入学理由、学年と誕生日を設定する。能力値に影響する。 殲術道具武器、防具、アクセサリーの3種類がある。能力値や戦闘能力に影響する。 サイキックキャラクターが灼滅者として使用するサイキックを、ルーツやポテンシャルの中から選択する。大別して「サイキック」「ESP」「バベルの鎖」「フォース」がある。 フォースジェム灼滅者が持つサイキックエナジーを表す。各能力値につき3つ、プラス任意の能力値に1つ持っている。行為判定や戦闘シーンなどで使用することができる。 PBWとの相違『サイキックハーツRPG』のキャラクターは、これまでのトミーウォーカー製のPBW(無限のファンタジアやシルバーレイン、エンドブレイカー!)を基にしたTRPGとは異なり、TRPGのキャラクターをそのままPBWに転用することは考慮されていない。そのため、本作品ではPBW版にはないルールやキャラクター設定などが追加されている。また、ゲームマスターセクションには、PBWのプレイヤーが本作品を遊ぶ時の注意点についても言及されている。 出典および書籍一覧
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