コンテナヤード
コンテナヤード(英語:Container Yard, CY)とは、コンテナターミナル施設の一部であり、海上コンテナを荷役し、一時集積しておく場所[1]。コンテナ船会社は荷主に対し、コンテナ貨物の自社コンテナヤードへの搬入・自社コンテナヤードからの引き取りを指定している。コンテナヤードは保税地域となっており、通関手続きなど輸出入に関する諸手続もここで行われる。 海上運賃におけるCHC(Container Handling Charge)またはTHC(Terminal Handling Charge)は、このコンテナヤードの利用料である[2]。なお小口貨物のコンテナへの混載作業は、コンテナ・フレート・ステーション(Container Freight Station、CFS)というヤードに併設されている作業場で行われ[3]、これはCFS Chargeとなる[2]。港湾運送事業法においては沿岸荷役に該当する。 コンテナヤードは、コンテナを利用した輸送物を中継する(陸上輸送 ⇔ 海上輸送、陸上輸送 ⇔ 陸上輸送)際に、その両方の輸送手段がともにアクセスに利便な広い場所を確保し、設営されている。港湾施設、駅に併設されていることが多い。トレーラーが出入りするゲートの内側では、コンテナはストラドルキャリアやトランステナーなどの荷役機器によって段積みで蔵置されコンテナ船やトレーラーに載せかえられるのを待っている。冷凍コンテナや危険品は専用の区画へ蔵置される[4]。 陸上運送(トラック、鉄道)から海上運送(コンテナ船)に積み替えるコンテナヤードはマリタイム・コンテナ・ターミナル(コンテナ埠頭)と呼ばれ、世界中の大規模港湾の埠頭に併設されている。コンテナはガントリークレーンという大型クレーンで船積みされる[5]。 インランド・コンテナ・ターミナルは、内陸部の都市や工業地帯の近くにあるコンテナターミナルであり、海から遠い荷主の便宜のために運営されている。埠頭で船から鉄道・トラックに載せかえられたコンテナは鉄道駅やインターチェンジなどに接した内陸のコンテナヤードに運ばれ、通関され荷主のトレーラーに引き渡される[6]。 ギャラリー脚注
関連項目 |