キン肉万太郎キン肉万太郎(キンにくまんたろう)は、ゆでたまごの漫画『キン肉マンII世』に登場する架空の人物であり、『キン肉マンII世』の主人公。 人物初代キン肉マンことキン肉スグルとビビンバの息子であり、キン肉星の王子(第59代王位継承候補者)。父親と同じブタ鼻、タラコ唇と称されるデザインのマスクを付けているが、額の一部から頭髪を露出させている点に差異がある。 初登場時は超人レスラーより科学者や弁護士を志していたことからガリ勉で眼鏡もかけていた(ただし、テストの点数は赤点ばかり)。格闘技に関しては積極的に教えられていなかったが、その素質を見抜いたラーメンマンから勉強を教えてもらう条件としてキン肉星の洞窟の中でトレーニングをやらされていたため、基礎的な力は備わっていた。ストーリーが進むにつれ、幼少時の万太郎も父スグルから柔道やリング上のルールの手ほどき、タッグマッチの極意を授かるなどの場面が回想として登場。形成逆転や新必殺技誕生に繋がる重要なヒントとなっている。戦意・怒りが最高潮に達すると火事場のクソ力が発動、額に肉マークが浮かび上がる。格闘理論に長け、技の習得などが早く、試合中に機転を利かせて形勢逆転したり勝利に繋げたりすることも多い。 性格はお調子者で臆病、かつワガママで下品など父・スグルと共通部分が多いが、野趣に富んだスグルと違い、生まれた時からキン肉星の王宮で育てられた軟弱な現代っ子。一人称は「ボク」で語尾に「だよ〜」と付けることが多く、お坊ちゃん育ちであることが表現されている。他にも面倒くさがり屋で、重度の好色漢で拝金主義者。極度のカナヅチでシャンプーハットがないと髪も洗えない[1]。他者を軽視し見下す言動も多く、目立とうとして悪ふざけをしたり、調子に乗ってしまうため、仲間たちやファンから反感を買う場面もスグルより多い。とはいえ、友情・正義・仲間・平和のために勇気を振り絞って戦う面もあるので、周囲からは信頼も得ている。究極の超人タッグ編では、序盤で自分を売り込むために仲間のセイウチンの優しさを弱さとして「ヘボ超人」呼ばわりするなど性格上の致命的な欠点も露呈して、当初は周囲を不快にさせることも少なくなかったが、格闘経験のほとんどないカオス・アヴェニールがタッグパートナーとなったため、その後は自らがしっかりしなければならないといった自覚も芽生え、以前のようなビビリ癖はほとんど見られなくなるなど、様々な過程で反省や試行錯誤を重ねて短期間で精神的に成長した。 好物はカルビ丼で、地方の美味いものを食べ歩く場面も度々ある。また、千葉ロッテマリーンズのファンで、ロッテの本拠地で試合ができることを大喜びしており[2]、マリーンズを「最強軍団」「ホントカッコいい」「サイコー」と称しながら、その選手たちや千葉マリンスタジアムの話題を熱心に語るシーンがある[3]。 人気投票ではあまり票が入らず悔しがるシーンが多い(PB版における投票ではケビンマスクとの絡みをネタとして扱われたり、掃除係をさせられたりもした[4])。第3回では主人公でありながら13位[4]に下降したが、第4回では4位に上昇[5]。『キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜』では、2位に入っている[6]。 アニメ版では原作における問題児ぶりは多少は抑えられており、原作ではコミカルに描かれた面がシリアスに描かれることもあった。万太郎を演じた小野坂昌也は『キン肉マン』の続編である主人公の万太郎を演じるに当たり、「全く新しい作品だから、プレッシャーはなかった」。また「カッコいいシーンとギャグ部分の切り替えが一番難しい」と述べる[7]。 名前の由来は父・スグル曰くウルトラ兄弟の「ウルトラマンタロウ」から[8]。それゆえアニメ版ではキン肉マン・タロウと度々間違えられていた。本人もあまり気に入っていないようであり、自分で聞いて「バカな名前」と発言したこともある[9]。主人公としての作品タイトルでもある「キン肉マンII世」も一応の通称ではあるが、「II世」と普段から呼ぶのは父親のスグル同様にお目付け役となったアレキサンドリア・ミートくらいで、仲間やライバルなどの超人レスラーたちからも本名の「万太郎」と呼ばれ、二階堂凛子は途中から「マンタ」とも呼ぶようになる。この点はスグルが現役時代は周囲からほとんど「キン肉マン」と呼ばれていたのとは対照的で、万太郎は公式戦でも「キン肉万太郎」と本名で臨んでいる。 キャラクターデザインは試行錯誤したが、最終的に原作担当の嶋田隆司による「髪の毛をマスクから出しているメキシカンレスラーの雰囲気はどうだろう」という案を取り入れたものに決まった[10]。 『キン肉マンII世』生い立ちキン肉スグルとビビンバの間に生まれた万太郎は、彼らが40歳と年老いてから出来た子供のため、甘やかされた生活を送り、万太郎も父のことは「遊び道具」としか見ていなかった。14歳になった頃、新世代悪行超人が地球に現れ、万太郎も戦うことを告げられるが、万太郎は全く戦う気がなく、洞窟に行き、勉強を教えてもらう生活を送っていた。しかしその教師は父スグルの親友ラーメンマンであり、彼に勉強を教えてもらうと同時に戦闘訓練も付けてもらい、才能の片鱗を見せていた。そこに悪行超人ボーン・キラーが襲来、万太郎はラーメンマンが傷つく姿を見て怒り心頭に発し、キン肉バスターでボーン・キラーを倒す。 アニメ版では、ほとんど事故のような形で宇宙船のカプセルから地球へと射出され、美波理(ビバリー)公園のキン肉ハウスにてアレキサンドリア・ミートと出会う。そこへカプセルの反応を追って現れた悪行超人ブラッド・キラーと交戦。臆病風に吹かれて逃げ回っている内に身体能力の高さをミートに認められる。そして母ビビンバのカルビ丼を壊され踏みにじられたことで火事場のクソ力が発現。ブラッド・キラーをキン肉バスターで破り勝利する。 ヘラクレス・ファクトリーにて悪行超人襲来を期に万太郎は正義超人大学校ヘラクレス・ファクトリー(以下H・F)に入学することになる。このとき万太郎はテリー・ザ・キッドに対抗意識を燃やされるものの、打ち解けた彼と協力し、潜入していた悪行超人アナコンダを撃破している。 卒業試験では父スグルと直接対決となり、万太郎は舐めてかかるが、関節技に苦しめられる。しかし万太郎は機転を利かせた攻撃により、父の集中力を乱し、これに勝利する。 卒業後、H・Fでの成績が最下位[11]だった万太郎は東京大田区の田園調布にある美波理(ビバリー)公園の防衛に選抜され、キン肉ハウスにてかつて父に従事していたミートを冷凍睡眠(コールドスリープ)から目覚めさせ、共に生活することになる。 アニメではH・F入校直前に新世代超人として闘うことを義務付けられることを嫌がり、家を飛び出し宇宙船に逃げ出すものの誤作動により地球に不時着、キン肉ハウスにてミートと出会い、持参したカルビ丼を台無しにしたブラッド・キラーを倒している。 d.M.pとの対決日本武道館にプロレス観戦に来ていたところをd.M.pが襲来。その中にはケビンマスクの姿もあった。万太郎はテルテルボーイ、MAXマンと闘い、これを勝利する。それを見たケビンマスクはd.M.p脱退を決意する。 一方、大阪では悪魔超人首領サンシャイン率いるナイトメアズが襲来、万太郎一行は大阪へ移動(資金節約のため、新幹線の先頭部分に捕まって移動していた)。大阪に着いた万太郎は風俗店に立ち寄っていたところをサンシャインと遭遇。ミートに口止めしてもらう代わり(アニメでは大阪の町で食べ歩きしていたところを金が払えなくなり、サンシャインに代わりに払ってもらう)にテリー・ザ・キッドVSレックス・キング戦のレフェリーを務めさせられる。 キッドの闘いの後、万太郎はサンシャインが手塩にかけて育てた弟子・チェック・メイトと闘う。窮地の闘いの中、火事場のクソ力が発動をさせた万太郎はこれを撃破する。その後、悪魔超人軍が全員やられたことによりd.M.p本部にて内乱が発生、アジトの自爆スイッチを押されたことによりd.M.pは壊滅する。 H・F一期生二期生入れ替え戦d.M.p壊滅後、日本駐屯超人としての任務を忘れ、夜遊びに繰り出していた万太郎、キッド、セイウチン、ガゼルマンの4人は正義超人協会に目をつけられ、H・Fを卒業した二期生と日本防衛超人としての権利をかけた入れ替え戦に参加させられることになる。 万太郎はBブロックにてデッド・シグナルと戦い勝利するも、Aブロックではガゼルマンがジェイドに、キッドがスカーフェイスに敗れ、Bブロックにて共に戦っていたセイウチンがクリオネマンに敗れたことにより、一期生は万太郎一人となってしまう。二期生全員から敵視された万太郎は試合から脱走するものの、セイウチンやキッドの心の声援を受けて再び決戦場へ。準決勝では海上リングという不利な立場にありながらもクリオネマンを破る。決勝戦では同じ二期生であるジェイドを破り、勝ちあがってきたスカーフェイスと対戦。 万太郎は得意技であったキン肉バスターを破られ、闘いの中、スカーの正体がd.M.pの生き残りマルスであることが判明する。必殺技を失った万太郎はスカーの波状攻撃を受けるが、スカーの攻撃から逃れた際、彼の背中の弱点を発見する。その弱点とかつてキン肉マンから教わったリングの使い方、敗れた一期生たちの声援により、新必殺技マッスル・ミレニアムを完成させ、スカーフェイスに勝利し、一期生は日本駐屯超人に返り咲く。しかし彼らの遊び呆けた生活は特に変わらなかった。またこの後、二階堂凛子に一目惚れし、d.M.pの生き残りTHE・リガニーに人質にされた彼女を救出している。 火事場のクソ力修練地球で数々の闘いを繰り広げ勝利してきた万太郎だったが、相手の攻撃を受け続けた薄氷の闘いの末の勝利であったためにその肉体は傷だらけとなり、このまま闘うと廃人になりかねない危機を迎えていた。それを重く見たキン肉星超人委員会は万太郎を召還し、彼に完全な火事場のクソ力を身に付けさせるため火事場のクソ力修練を受けさせる。 対戦相手となるノーリスペクトとの闘いを嫌がる万太郎だったが、スグルの檄により彼らを自分の手で地球に送り込み、闘いを開始する。 ノーリスペクト#1・フォーク・ザ・ジャイアントとの闘いで彼の憎しみのパワーに押され、くじけそうになる万太郎だったが、彼の強さを確かめに現れたチェック・メイトの応援によりフォークに勝利。試合後、彼に「寛容」の心を持って接し、火事場のクソ力の元となる「寛容」の炎を魂のランタンから噴出させる。 ノーリスペクト#2・ハンゾウとの闘いでは直前に伝説超人ザ・ニンジャが乱入。ハンゾウの実力を危惧し、万太郎の代わりに戦うも敗北して死亡する。超人の死を初めて目の当たりにした万太郎は恐怖し、逃げ出すもののニンジャが死に際に残したスカーフに宿っていた彼の霊の激励により再びリングへ赴く。ハンゾウとの試合では顔を剥がされるという恐怖を乗り越え、ハンゾウに勝利。試合後、火事場のクソ力の元となる「無我」の炎を魂のランタンから噴出させる。 ノーリスペクト#3・正義超人専門の殺し屋ボーン・コールドとの闘いは同行していたシュラスコ族長老ミンチが人質になり、彼に情が移っていたミートが困惑。万太郎は彼を救出するためボーンと闘うが、ミートがボーンに脅迫され、さらには合流したキッドとチェック・メイトのアドバイスが合わず大苦戦。戦いの中、ボーンはミートの生い立ちを話し、さらに困惑させる。それを見たミンチはボーンの正体を告げようとするも、ボーンの手にかかり死亡。瀕死のミンチは自分がミートの父親であることを明かし絶命する。頼れるミートもいなくなり、自分とキン肉マンの実力の違いを痛感する万太郎だったが、キッドとチェック・メイトのセコンドにより逆転。同時にボーンの正体が過去・キン肉マンに破れた超人キン骨マンの息子であり、彼から虐待を受け、悪に落ちたことが判明する。ボーンを倒した万太郎は火事場のクソ力の最後の要素「友情」の炎を魂のランタンから噴出させる。これにより火事場のクソ力修練を完遂させた。 超人オリンピック ザ・レザレクション出場超人オリンピック ザ・レザレクションが開催される。万太郎は当初、参加する気はなかったもののキッドたちの戦う姿を見て、超人オリンピックに魅了される。その後、超人オリンピック日本予選トーナメントBブロックに飛び入り参加。決勝に進んでいたザ☆農村マンに万太郎は苦戦しながらも、彼に勝利し出場権利を勝ち取る。 大会予選ではキン肉族への私怨によるハラボテ、イケメン親子の策略により不利な立場に立たされる万太郎だったが、奇跡の逆転により全ての予選を通過。 アニメでは本戦開始前、バロン・マクシミリアン率いる残虐超人たちが万太郎に挑戦状を叩きつける。富士山に造られたリングで万太郎および正義超人たちは力を合わせて撃退に成功した。 万太郎はBブロック1回戦にてウォッシュ・アス、2回戦ではバリアフリーマンに勝利し準決勝へコマを進める。同じく闘っていたジェイドが悪行超人を親に持つヒカルドにより敗北、意識不明の重体となるが、万太郎は彼に呼びかけ、ジェイドの意識を取り戻し、ヒカルドに勝利することを約束する。準決勝では悪行超人として完全に目覚めたヒカルドを征伐し、決勝に進出する。 準決勝2回戦ではケビンマスクにより場外に落とされたイリューヒンを救うためミートがアキレス腱断裂と全身打撲の重傷し入院。ルール上の関係で仲間たちの助けも受けることが出来ず、決勝戦のケビンマスクとの闘いは一人で戦うことになる。途方に暮れ、一人特訓に励む万太郎だったが、そこに農村マンが現れ、万太郎のセコンドを務める。農村マンは、マッスル・ミレニアム発動のタイミングを自らに委ねるよう進言する。 ケビンとの試合は一進一退の攻防となるが、万太郎は農村マンの合図を待つことが出来ず、マッスル・ミレニアムを仕掛ける。しかし、対策を立てていたケビンマスクにマッスル・ミレニアムを破られ、メイル・ストロームパワーを発動させた彼に「OLAP」で両腕をへし折られ、さらにはビッグベン・エッジでKOされ、ケビンマスクに敗北する。大会終了後、初の黒星を喫し、農村マンとの友情パワーをも蔑ろにしたことを悔やむ万太郎はキン肉ハウスを飛び出し行方不明となる。 アニメでは無意識状態のまま立ち上がったことでケビンが追い打ちを怠り、これまで戦ってきた超人たちの声援を受け復活。関節を筋肉で元に戻し、寛容・無我・友情の要素を併せ持つ真の火事場のクソ力を発動。更なる激戦を繰り広げ、最後はOLAPの影響で肩・腕の関節が緩くなっているのを利用しビッグベン・エッジから脱出、ミートのアドバイスによってキン肉バスターの進化系マッスル・G(グラヴィティ)を修得し、ケビンマスクを破り優勝を決めた(アニメはここで終了している)。 悪魔の種子編超人オリンピック終了より3か月、クァン母子によって保護された万太郎は雪山での特訓に励んでいたが、ある時ミートが悪魔の種子により7等分にされたことを知る。万太郎はジェネラル・パラストに赴き、仲間たちと合流するが、パラストには悪行超人しか通れないゲートバリヤーが張られていた。万太郎は元悪魔超人であるバッファローマンが一時的に悪魔超人に戻りこじあけたことにより、パラストに入場する。 最初に入場したジェネラル・ラクリマにて万太郎は第一の刺客・コンステレーションを新技「マッスル・G」で倒す。万太郎は闘いの疲労で倒れるが、スカーフェイス、ケビンマスク、ハンゾウ、イリューヒン、バリアフリーマンの5人がゲートバリヤーを突破し万太郎を救助、彼らがアイドル超人軍として代わりに悪魔の種子たちと闘う。ハンゾウ、イリューヒン、バリアフリーマンがそれぞれミートのボディパーツを取り返し、残るスカーフェイスとケビンマスクはB-エボリューションズを結成し、ザ・デモリッションズ(ボルトマン、再生アシュラマン)と戦うが、スカーフェイスが消滅し敗北。アシュラマンは14日後全てのパラストが合体した「悪魔の体内」にて残った万太郎とケビンに挑戦状を叩きつける。万太郎はケビンとのタッグ結成を、スカーフェイスを見殺しにしたという理由と、ケビンに自分が負けたからと挑発され拒否。その後、2人は互いに分かれ特訓を行う。万太郎はキッドたちに協力してもらい、マッスル・Gの完成とアシュラマンの「アルティメット・阿修羅バスター」の特訓を開始する。特訓終了後、スグルと合流し、彼がアシュラマンとの闘いに着ていたコスチュームから作り上げた新コスチュームを譲り受ける。ケビンと合流し仲違いしながらも悪魔の胎内に入場した万太郎はリングに上がる。ケビンとの仲は険悪なものだったが、ケビンはタッグの「勝利に貢献する心」を見せ、万太郎は遂に彼と和解しザ・坊ちゃんズを結成し、コンビネーションを完成させる。ボルトマンをケビンの秘策とツープラトン・NIKU⇒LAPでKO、ケビンは彼に勝利を託して倒れ、再生アシュラマンとの一騎討ちになる。 アシュラマンとの戦いは父スグルとの親子の絆を瓦解されるほどの接戦となったが、闘いの中で関係を修復。万太郎は「マッスル・G」を成功させ、再生アシュラマンに勝利する。同時に恐怖の将の復活を阻止し、ミートの身体を全て取り返す。 究極の超人タッグ編時間超人ライトニング、サンダーの引き起こしたタイムパラドックスにより、消滅の危機にあるケビンマスクを救うために「タイムワープの8超人」として、20世紀への旅に参加する。 時間超人の手にかかりそうになったロビンマスクを救うことに成功するも、駆け寄ったロビンの妻・アリサにぶつかり、そのショックでアリサが跳ね飛ばされ、彼女は時間超人の手により瀕死の重傷を負ってしまう。その後、時間超人の狂言により、新世代超人は全員伝説超人から敵視される。また、彼らの出現によりトロフィーがマシンガンズを最強と認めなくなり、もう一度最強のタッグを決めるために究極の超人タッグが開催される。 キッドがロビンマスクと組んだことをきっかけに焦る万太郎は仲間たちとタッグを組もうとするが、そこに同じくタイムワープしてきたネプチューンマンが出現。万太郎は彼と組もうとするも、ネプチューンマンはセイウチンを指名。納得のいかない万太郎はセイウチンを罵倒。セイウチンはネプチューンマンと共に、その場を立ち去ってしまう。 その後、万太郎はミートから超人大全に記された、キン肉スグルの時代と万太郎の時代の間に現れた「間隙の救世主」の話を聞くがトイレに行った際、そのことが書かれたページを誤ってトイレットペーパー代わりにトイレに流してしまい、ミートにまで決別される。 パートナー探しに奔走する万太郎は、見世物小屋で行われた偽者レスラー・ブタ肉マンことカオスに目をつける。万太郎は彼に事情を話し、カオスが入手していたキン肉マングレートのマスクを被らせ、マッスルブラザーズ・ヌーボーを結成し、究極の超人タッグに出場する。 突如行われた間引きバトルロイヤルでは、カオスが自分も知らない潜在能力で時間超人やヘル・イクスパンションズ(ネプチューンマン、セイウチン)を一時的に圧倒するも、万太郎はネプチューンマンの老獪な技に苦しめられ、クロス・ボンバーで覆面をはがされそうになる。万太郎は火の玉・火爺隊(イリューヒン、バリアフリーマン)に助けられ、本選に出場する。 組み合わせのパチンコではザ・マシンガンズの妨害により、1回戦にて地獄のカーペンターズ(デーク・棟梁、ザ・プラモマン)と対戦。万太郎はカオスをフォローし、カオス自身の奮闘もあり1回戦を勝利する。 2回戦では2000万パワーズ(バッファローマン、モンゴルマン)と対戦、記憶が戻り正体を表したカオスとのタッグ技「マッスル・エボルシオン」で勝利する。 2回戦全試合終了後、突如現れたサタンとそれに協力した新星・ヘル・イクスパンションズ(ネプチューンマン、マンモスマン)、時間超人により黒後家蜘蛛の呪いにかけらそうになるが、キン肉マンが彼を庇う形で呪いに掛かり、父のことを思う万太郎は特訓に集中できなくなる。しかし西伊豆海岸の断崖絶壁より、キン肉マンの師プリンス・カメハメの霊が出現。彼に鼓舞激励され、訓練をつけてもらう。 準決勝第一試合では、ザ・マシンガンズとの対戦が決定。キン肉マンはマスカラ・コントラ・マスカラ(覆面剥ぎデスマッチ)を提案し、それを受ける。戦いの中でキン肉マンは黒後家蜘蛛の呪いを解除するが、キン肉マンは正義超人のイメージを覆す指折り、マスク剥ぎなど裏技を乱発。しかし戦いの中、場外に転落しそうになるキン肉マンを助けるなど正義超人としてのフェアな精神を見せ、さらにマシンガンズの至極のツープラトンである「マッスル・ドッキング」の看破に成功。最後はマッスル・エボルシオンで勝利する。試合の後、キン肉マンは自分の内情を話し、万太郎を息子と認めるものの、けじめをつけるためにマスクを脱ぐが、万太郎は父の素顔が明らかになる事を阻止するため、自らもマスクを脱ぎフェイス・フラッシュを照射、お互いのマスクを入れ替えることによりキン肉マンの自害と、それによる自らの消滅を食い止めることに成功する。 準決勝第二試合では、正義に目覚めたネプチューンマンを時間超人から助けるためにカオスが重傷を負い、彼の臨終を見届けた後、決勝戦までの間マッスル・スパーク習得を目指す。カオスの残したピラリアの花の奇跡により復活した仲間たちと謎のフードの男の協力により、マッスルスパーク"地"を取得した万太郎は一人で決勝のリングに上がる。マッスルスパークを失敗し、世界五大厄の攻撃の前に窮地に陥った万太郎の前にグレートマスクを付けた超人が現れる。万太郎は当初復活したカオスと思い込んでいたが、ケビンマスクと判明。万太郎は、ケビンを助けるために過去に来たことと、自分にとってのパートナーはカオスただ一人とケビンとの共闘を拒否したが、ケビンの心からの懇願によりわがかまりが解け、共に世界五大厄に立ち向かう。戦いは次第に劣勢となり、万太郎は心が折れそうになるがケビンの奮闘により闘志を取り戻す。最後はサンダーをNIKU⇒LAPでKOし、ケビンと共にライトニングとサンダーをマッスル・キングダムでKOする。 優勝した万太郎とケビンはトロフィーを引き抜き、トロフィー球根の破片をライトニングとサンダーに分け与える。正義超人としての矜持を唱えた万太郎とケビンだったが、ライトニングは悪行超人としての美学を貫き溶岩に身を投げ死亡。万太郎は禍の禍根として球根に火を放ち、焼失させる。残りの球根の破片を負傷した伝説超人、カオスに与えた後にトロフィーをマシンガンズに返還。未来へと帰還し、物語は幕を閉じる。 主要対戦成績
『キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜』H・Fでの特訓を受け、地球の危機にキン肉星から派遣された。窮地に陥ったガゼルマンにタッチを求め、たこ焼きにされ観客に食べられそうになった天タコルズを救うなど、友情に篤い面も描かれている。 その一方では自堕落な生活が強調され、テリー・ザ・キッドが訪問した際には、キン肉ハウスのあまりの散らかりぶりに呆れていた。また風呂嫌いかつ、歯磨きや用もロクに足していないと語られる[12]。 超人一等祭では、OKAN、天タコルズ、ザ・ドゥームマンを破り優勝。彼らとの友情を築いている。 主要対戦成績
得意技
タッグ技
プロフィール
異名
主な肩書き個人タイトル歴テーマソング家系図ハラミ ┃ ┣━━━━━┳━━ プルコギ・ヤーキ ┃ ┃ ┃ ┗━━ ビビンバ ┃ ┃ ホルモン・ヤーキ ┣━━━━ キン肉万太郎 ┃ キン肉小百合 ┃ ┃ ┃ キン肉タツノリ ┣━━━━━┳━━ キン肉スグル ┃ ┃ ┃ ┣━━━━ キン肉真弓 ┃ ┃ ┗━━ キン肉アタル ??? コンピュータゲーム『キン肉マンII世』の最初のゲーム化作品である『キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ』では、14体のプレイヤーキャラクターの一人としてキン肉万太郎が登場している。性能はバランスが良く、ストーリーモードでは彼がメインとなる。 『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』など、タッグチームを組むキャラクターによっては特定のチーム名が付けられる。以下にそれを示す。
team-AHOを除いてはゲーム独自の名称である。 『キン肉マンII世 超人聖戦史』では主人公が正義超人であり、主人公の正悪を評価する属性ゲージが100の状態の時のみ仲間にできる。また一定の条件を満たしている場合は弟子入りすることも可能で、「キン肉バスター」を習得できる。 『キン肉マン マッスルグランプリ』シリーズでは、万太郎の2Pカラー(同じキャラクター同士で対戦するための「色違い」キャラクター)として新コスチューム版が登場する。 Dynamite!!2008年12月31日、『Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜』で「ボブ・サップ vs キン肉万太郎」のヘビー級ワンマッチが行われた。スペシャルプロデューサーであるDJ OZMAがマッチメイクしたもので、キン肉万太郎に関しては、生年月日、身長体重、全て不明だが、レスリングでフリースタイル全日本選手権7連覇し、オリンピックの夢を捨て桜庭和志の下でトレーニングをしていた、という触れ込みだった。結果はレフェリーストップTKO負け。 脚注
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