カラチャイ・バルカル語
カラチャイ・バルカル語(カラチャイ・バルカルご、カラチャイ・バルカル語:Къарачай-Малкъар тил、ロシア語:Карача́ево-балка́рский язык)は、北カフカースのテュルク系言語の1つ。 北カフカースのカラチャイ・チェルケス共和国、カバルダ・バルカル共和国に居住するテュルク系民族のカラチャイ人、バルカル人によって話される。話者数は、ロシア連邦国内で約30万人(2002年統計)と推計されており、中央アジア諸国や、トルコ共和国にも話者がいる。 言語系統は、テュルク諸語北西語群(キプチャク語群)に属し、ダゲスタン共和国のクムク語に近縁とされる。 音韻的特徴から以下の2つの下位方言に分類される。
前者では、[ʧ] [ʒ]と発音される音素が、後者では[ts] [z]と発音されるなどの特徴を有する。 カラチャイ・バルカル語の文章語は、カラチャイ方言に基づいて制定され、1920年にアラビア文字、1924年にラテン文字、1936年にキリル文字による正書法が制定された。 現代では、1995年にカバルダ・バルカル共和国が、1996年にカラチャイ・チェルケス共和国が、カラチャイ・バルカル語に国家語(государственный язык)の地位を与えている。公的な言語名称は、前者ではバルカル語(малкъар тил)、後者ではカラチャイ語(къарачай тил)として規定されている。 表記キリル文字
ラテン文字(非公式)
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