エキサイター (バンド)
エキサイター (EXCITER) は、カナダ出身のヘヴィメタル・バンド。 同国を代表する、スピードメタルの元祖的グループとして知られる。2014年、約30年ぶりにオリジナル・ラインナップが復活した。 概要・略歴トリオ時代(1978年 - 1987年)1978年、首都オタワでダン・ビーラー(Vo/Ds)、ジョン・リッチ(G)、アラン・ジョンソン(B)によるトリオ編成のロックバンド「Hell Razor」を結成。1980年に「EXCITER(エキサイター)」と改名する。 当時新鋭の音楽プロデューサーだったマイク・ヴァーニー(シュラプネル・レコーズ代表)への売り込みに成功し、1983年に1stアルバム『Heavy Metal Maniac』でデビュー。 その後「メガフォース・レコード」「コンバット・レコード」「ミュージック・フォー・ネイションズ」といった新興レーベルをアルバム毎に渡り歩き、ギリギリの状態で実績を積んでいく。 1985年、EP『Feel the Knife』の発表を最後にジョンが脱退。翌年、新メンバーが加入して4thアルバム『Unveiling the Wicked』をリリース。 4人編成時代(1988年 - 2013年)1988年、ボーカル兼任していたダンはドラム一本に専念し、専任ボーカルを入れ4人編成に移行。 セルフタイトルの5thアルバム『Exciter』で心機一転を図るが不発に終わり、アランが脱退してしまう。残されたダンは、活動をしばらく休止する。 1991年、新たなメンバー編成で活動を再開し、翌1992年にはジョンが復帰。6thアルバム『KILL AFTER KILL』を発表した[1]。トリオ編成の原点に回帰した触れ込みであったが、当時はグランジやオルタナティブ・ロックの最中であり、結果は芳しくなかった。翌年にダンが脱退し、今度はジョン1人が残される。 1996年、ジョンはバンドを再編し、再び4人編成に移行する。以降、11thアルバム『Death Machine』(2010年)まで同体制を継続した[2]。 2013年、「True Thrash Fest 2013」にて初来日公演。 リユニオン〜以降(2014年 - 現在)2014年、ジョンはバンドを解消し、業界からの引退をほのめかす。この件をきっかけに創設メンバー ダンとアランが復帰し、トリオ編成が復活[3]。約30年ぶりに、オリジナル・ラインナップのライブ活動を再開した[4]。翌2015年、「True Thrash Fest 2015」にて早くも来日公演が実現。 2017年、新作に向けての制作を公表し[5]、翌2018年に新アルバムのリリースを構想していたが、同年にジョンが脱退し延期となる。後任にダニエル・ディケイが加入。 2019年、ライブイベント『JAPANESE ASSAULT FEST 19』の出演にて来日[6]。 スタイル1980年代初頭、まだスラッシュメタル等が確立されてない時代から、アグレッシブなスピードメタルを展開していた[7]。創設メンバー ジョン・リッチ不在の頃は、メロディックメタルな方向に接近した時期もあったが、ジョン復帰後は原点に回帰。スラッシュメタルと遜色ないサウンドを奏でている。 またオリジナルでは、ドラマーのダン・ビーラーがリードボーカルを兼任する特異な編成を敷いている。途中から2000年代の長い期間まで専任ボーカルを置いていたが、ダンが復帰してからオリジナル・スタイルが復活した。
メンバー※2019年10月時点 現ラインナップ
旧メンバー
ディスコグラフィ
脚注
外部リンク |