アルコ (アイダホ州)
アルコ(英: Arco)は、アメリカ合衆国のアイダホ州にある都市。人口は2000年国勢調査時で1026人。ビュート郡の郡庁所在地である。 南西の国道20号線沿線にはクレーターズ・オブ・ザ・ムーン国定公園があり、東にはアイダホ州国立研究所 (INL) が位置する。ビッグ・ロスト川沿いの、ロスト川渓谷の玄関口である。 歴史ルートホッグ (Root Hog) として知られていた1901年、町は駅馬車道の交差点となった。そこで町の有力者らは町の郵便局の名を「ジャンクション」としたが、郵政公社の総裁がありきたりだとして、当時ワシントンD.C.を訪れていたドイツ人のゲオルク・フォン・アルコにちなみ「アルコ」にしたらどうかと提案した。ゲオルク・フォン・アルコは無線通信のパイオニアである発明家で、1903年にテレフンケンが創設されると指導エンジニアに着任した。 原子力発電を世界で初めて導入したコミュニティで、1955年7月17日に近くの国立原子炉試験基地(NRTS、現在のアイダホ州国立研究所)の物理学原子炉が稼動を開始した。しかし、1961年1月3日にはSL-1原子炉がメルトダウンし、3人が亡くなった。これは世界初(そして米国唯一)の原子力死亡事故である。 経済アイダホ州国立研究所による交付金、農業、ロスト川渓谷のレクリエーションが町の経済基盤である。 地理国勢調査局によると総面積は2.3平方キロ(0.9平方マイル)で、全域が陸地である。町で最も特徴的な地形は丘の岩壁のあちこちに数字が描かれた「ナンバー・ヒル」で、1902年から毎年ビュート郡高校の卒業生が数字を描く。
人口動態
2000年の国勢調査[4]時点で、この市には1026人、427世帯、269家族が暮らしている。人口密度は1平方キロあたり450.2人で、平方マイルに換算すると1163.9人となる。住居数は505軒で、1平方キロに平均221.6軒(1平方マイルあたりでは572.9軒)が建っていることになる。住民のうち白人は95.13%、アフリカ系は0.49%、ネイティブ・アメリカンは1.36%、その他の人種は1.75%、混血は1.27%、ヒスパニック(ラテン系)は3.61%を占める。 427世帯のうち29.3%は18歳未満の子どもと暮らしており、48.2%は夫婦で生活している。11.9%は未婚の女性が世帯主であり、37.0%は家族以外の住人と同居している。34.0%が独り身世帯で、15.2%を独居老人の世帯が占める。1世帯あたりの平均構成人数は2.35人、家庭の平均構成人数は3.04人である。 住民のうち27.9%が18歳未満の未成年、6.8%が18歳以上24歳以下、22.4%が25歳以上44歳以下、25.8%が45歳以上64歳以下、17.1%が65歳以上となっており、平均年齢は40歳である。女性100人に対して男性が91.8人いる一方、18歳以上の女性100人に対しては90.7人いる。 一世帯あたりの平均収入は2万7993米ドル、家族ごとでは3万4688米ドルである。男性の平均収入は3万4688米ドル、女性の平均収入は1万7386米ドルで、労働者でない人々も含めた住民一人当たりの収入は1万4744米ドルとなる。総人口の22.6%、家族の19.6%、18歳未満の子どもの33.8%、および65歳以上の高齢者の15.8%は貧困線以下の収入で生計を立てている。 脚注
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