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アリゲーターブラッド

アリゲーターブラッド
欧字表記 Alligator Blood
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2016年9月19日(8歳・現地表記)
All Too Hard
Lake Superior
母の父 Encosta De Lago
生国 オーストラリアの旗 オーストラリア
生産者 Gerry Harvey
馬主 Gerry Harvey, J & R Simpson
調教師 David Vandyke(豪州)
→Billy Healey(豪州)
→Gai Waterhouse & Adrian Bott(豪州)
競走成績
生涯成績 35戦15勝
WBRR M117 / 2020年[1]
M119 / 2022年[2]
I119 - M119 / 2023年[3]
勝ち鞍
G1 オーストラリアンギニー 2020年
G1 ストラドブロークH 2022年
G1 アンダーウッドS 2022年・2023年
G1 チャンピオンズM 2022年
G1 フューチュリティS 2023年
G1 マイトアンドパワー 2023年
G3 コーフィールドギニーP 2019年
G3 ヴォローグプレート 2019年
G3 CSヘイズステークス 2020年
Listed ゴールドディションP 2019年
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アリゲーターブラッドAlligator Blood2016年9月19日 - )は、オーストラリア競走馬

主な勝ち鞍は2020年オーストラリアンギニー2022年ストラドブロークハンデキャップチャンピオンズマイル、2022年・2023年アンダーウッドステークス連覇、2023年のフューチュリティステークスマイトアンドパワー

概要

2歳(2018/2019シーズン)

2018年12月30日サンシャインコースト競馬場の未勝利戦でジェフ・ロイド騎手を背にデビューして初勝利を挙げる。その後、2019年1月26日サンシャインコースト競馬場の条件戦を勝利して連勝した[4]

3歳(2019/2020シーズン)

2019年8月10日ドゥームベン競馬場のハンデ戦で始動して勝利。続いて9月15日のサンシャインコースト競馬場の条件戦を勝利。更に9月29日のコーフィールドギニープレリュード(G3)も勝利して5連勝でグループ競走初制覇を果たした[4]

10月12日のコーフィールドギニー(G1)では3番人気で出走して、2番手から押し切りを図るもスーパーセスにゴール前で差し切られて2着に敗れた[5]。その後は12月14日のゴールドディションプレート(L)を勝利、続く12月28日のヴォローグプレート(G3)も勝利して連勝を挙げた[4]

年が明けて2020年1月11日のマジックミリオンズ3歳ギニー(LR)に出走。圧倒的な1番人気に応えて2着に2馬身差を付ける快勝で200万豪ドル[注 1]を手に入れた[6]。しかしながらレース後に受けた検査で禁止薬物アルトレノゲストに陽性反応を示し、別の検体でも陽性を確認されたため、マジックミリオンズ3歳ギニーの勝利を取り消された[7][8]。後にクイーンズランド州の最高裁判所が、処分に関して手続きに違反があったと認定し、マジックミリオンズ3歳ギニーの勝利を認めている[注 2][9]

2月15日のCSヘイズステークス(G3)では1番人気に支持され、発馬直後からキャスタリストとの一騎打ちの様相と化した。直線での叩き合いの末にアリゲーターブラッドが0.1馬身差で捩じ伏せて勝利した。

3月1日のオーストラリアンギニー(G1)では1番人気に支持されての出走。内枠を利して中間点から先頭に立つと、直線では後続を寄せ付けずに1.25馬身で快勝。G1初制覇を果たした[10]

その後は3月14日のジ・オールスターマイルに出走。1番人気で迎えるもリーガルパワーの10着に沈んだ[11]

4歳(2020/2021シーズン)

2020年9月12日のドライオープンクオリティーハンデキャップで始動するも3着。10月10日ランドウィック競馬場の条件戦では2着となる[4]。その後は10月31日のザ・ゴールデンイーグルに4番人気で出走するが、中団から沈んで15着に敗れた[12]

その後、棘突起接触症と診断され、12月に手術を受けて全治に6ヶ月かかる見通しとなった。更に馬主と調教師が衝突したことにより転厩することになった[13]

5歳(2021/2022シーズン)

2021年8月27日のマーティンコリンズゴールドマーケット(L)で復帰して4着と惜敗。その後も勝ち切れないレースが続いていたが、2022年6月11日のストラドブロークハンデキャップ(G1)に5番人気で出走。中団で流れに乗ると直線で大外から鮮やかに差し切って勝利。約2年3か月ぶりの勝利を二度目のG1制覇で飾った[14]

6歳(2022/2023シーズン)

馬主の破産によりオーストラリアの一部の競走に出走できないことが判明。これによりジャパンカップなど日本や香港に参戦する案が浮上したが、最終的に破産した馬主がアリゲーターブラッドの権利を売却して関係を断ったため、オーストラリアで出走可能となった[15][16]

2022年8月27日のメムジーステークス(G1)より始動して7着[4]。9月10日のマカイビーディーヴァステークス(G1)では逃げ切りを図るもアイムサンダーストラックにゴール前で差し切られて0.1馬身差の2着に敗れた[17]

9月25日のアンダーウッドステークス(G1)では好スタートを決めてハナを奪って先頭に立ち、第4コーナーでザーキに並び掛けられるも、鞍上が残り400mから追い始めると先頭を譲ることなくゴールまで駆け抜けて三度目のG1制覇を挙げた[18]

その後は10月8日のコーフィールドステークス(G1)では逃げ切りも図るも交わされアナモーから2.25馬身差の2着[19]。10月22日のコックスプレート(G1)ではプロフォンドと共に2・3番手番手を固めるもアナモーに交わされ2.1馬身差の2着に敗れた[20][21]

11月5日のチャンピオンズマイル(G1)ではハナを奪いミスターブライトサイドを従えて競馬を進め、最後は伸びるツバルの追撃を退けて逃げ切った[22]

年が明け2023年2月25日のフューチュリティステークス(G1)では2番手を確保すると仕掛けを我慢し、残り200m付近で先頭に立つと後方から突っ込んできたミスターブライトサイドを1.25馬身差で退けG1競走5勝目を挙げた[23]

その後は3月18日のジ・オールスターマイルに1番人気で出走するもミスターブライトサイドらに交わされて4着[24]。4月1日のドンカスターハンデキャップ(G1)では15着と惨敗した[25]

7歳(2023/2024シーズン)

9月2日のメムジーステークス(G1)からダミアン・オリヴァーを鞍上に始動し、2番手から競馬を進めるもミスターブライトサイドらに交わされて4着[4][26]。続く9月16日のマカイビーディーヴァステークス(G1)は逃げるもミスターブライトサイドに抜け出されて2着に敗れた[27]

連闘で挑んだ9月23日のアンダーウッドステークス(G1)では1番人気に支持されての出走。発馬直後は行き脚が今一つで好位の一角に留まった。しかし外からアレンカーが先頭に向かうのに続いて600m地点で2番手まで押し上げる。その流れのまま迎えた直線ではツバルが追撃するもそれを振り切って1馬身差で快勝。6度目のG1制覇を連覇で飾った[28]

10月14日のコーフィールドカップ(G1)では2番人気の支持を受けて出走。大逃げ馬から10馬身ほど離れた2番手で中間地点を通過。直線入口の300mのところで先頭に立つと一気に抜け出してヴァウアンドディクレアに2馬身差を付けて完勝。7度目のG1制覇となった[29]。続く10月28日のコックスプレート(G1)では道中3番手追走から直線入口で一旦は先頭に立つも最後はロマンチックウォリアーミスターブライトサイドとの接戦の末3着に敗れた[30]。11月11日のカンタラステークス(G1)では2番手でレースを進めるも軽快に逃げるプライドオブジェニを捕え切れず、2馬身半差の3着に終わった[31]

この後、2024年2月のCFオーアステークス(G1)から始動する予定であったが、調教中に故障し引退が濃厚となった[32]

血統表

アリゲーターブラッド血統 (血統表の出典)
父系 デインヒル系

All Too Hard
鹿毛 2009
父の父
Casino Prince
鹿毛 2003
Flying Spur *デインヒル
Rolls
Lady Capel *ラストタイクーン
Kew Gardens
父の母
Helsinge
鹿毛 2001
Desert Sun Green Desert
Solar
Scandinavia Snippets
Song of Norway

Lake Superior
鹿毛 2006
Encosta De Lago
鹿毛 1993
Fairy King Northern Dancer
Fairy Bridge
Shoal Creek Shoal Creek
Rolls
母の母
Kylikwong
黒鹿毛 2001
Red Ransom Roberto
Arabia
Tracys Element *ラストタイクーン
Princess Tracy
母系(F-No.) Woodbine(FN:8-c)
5代内の近親交配 Rolls 4×4、*ラストタイクーン 4×4、Danzig 5x5


脚注

注釈

  1. ^ 日本円にして約1億5000万円。
  2. ^ 13ページに及ぶ判決文にて、陣営に対して検体の分析結果を提供しなかったなどの手続きの瑕疵が指摘された。

出典

  1. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings 2020”. IFHA. 2021年10月11日閲覧。
  2. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. 国際競馬統括機関連盟. 2023年1月18日閲覧。
  3. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
  4. ^ a b c d e f アリゲーターブラッド(Alligator Blood) | 競馬データベース | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  5. ^ スーパーセスが剛脚炸裂、豪G1コーフィールドギニーでG前差し切り | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  6. ^ 賞金1.5億のマジックミリオンズ3歳ギニー、アリゲーターブラッドが快勝 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  7. ^ 豪3歳有望株のアリゲーターブラッド、禁止薬物の使用で調教師が審理対象に | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  8. ^ 薬物検査で陽性のアリゲーターブラッド、勝利取り消しに | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  9. ^ アリゲーターブラッドの失格裁定が逆転、最高裁がMM3歳ギニーの勝利を認定 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  10. ^ アリゲーターブラッド、ペース握ってG1オーストラリアンギニーを快勝 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  11. ^ 芝マイル最高賞金のオールスターマイル、リーガルパワーが制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  12. ^ 豪オークス馬コレット、高額賞金レースのザ・ゴールデンイーグルを制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  13. ^ 前走大敗のアリゲーターブラッド、陣営の不和で転厩へ | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  14. ^ アリゲーターブラッドが復活、豪G1ストラドブロークHで約2年3カ月ぶりの勝利 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  15. ^ 豪G1馬アリゲーターブラッド、ジャパンCにノミネートと豪メディア報じる | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  16. ^ アリゲーターブラッド、破産の馬主が手放し豪州のレースに出走可能へ | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  17. ^ 豪G1マカイビーディーヴァS、アイムサンダーストラックがアリゲーターブラッドを際どく差し切り | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  18. ^ アリゲーターブラッドが新勝負服でG1制覇、アンダーウッドSでザーキら下す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  19. ^ アナモーが豪G1マイトアンドパワーを快勝、コックスプレートへ視界良し | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  20. ^ コックスプレート(G1) 2022/10/22(土) | 日程・結果 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  21. ^ 豪コックスプレートはアナモーが昨年の雪辱、ゴドルフィン所有馬としてG1最多勝利 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  22. ^ 豪G1カンタラS、アリゲーターブラッドが逃げ切り | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  23. ^ 豪G1フューチュリティSはアリゲーターブラッド快勝、オールスターマイルへ視界良好 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  24. ^ 賞金総額500万豪ドルのオールスターマイル、ミスターブライトサイドに栄冠輝く | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  25. ^ ドンカスターマイル(G1) 2023/4/1(土) | 日程・結果 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年4月3日閲覧。
  26. ^ ミスターブライトサイドが4連勝、G1メムジーSで勝負強さを発揮 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月26日閲覧。
  27. ^ 止まらないミスターブライトサイド、豪G1マカイビーディーヴァSをノーステッキで快勝 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月26日閲覧。
  28. ^ アリゲーターブラッドが6度目のG1制覇、豪アンダーウッドSを連覇 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月26日閲覧。
  29. ^ アリゲーターブラッドが豪G1マイトアンドパワーを完勝、コックスプレートへ前進 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年10月16日閲覧。
  30. ^ ロマンチックウォリアー、豪G1コックスプレートで3頭一線の激戦を制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年10月29日閲覧。
  31. ^ 連闘のプライドオブジェニ、豪G1カンタラSも鮮やかに逃げ切り | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年11月12日閲覧。
  32. ^ 豪G1を7勝の名馬アリゲーターブラッドが故障、このまま引退濃厚に | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年1月30日閲覧。

外部リンク

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