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アスラン

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テュルク諸語由来

テュルク諸語ライオン(獅子)の意。

  • オスマン語ではアルスラーン (ارسلان, arslān) あるいはアスラーン (اصلان, aṣlān)
  • 現代トルコ語ではアスラン (aslan)
  • 現代ペルシア語ではアルサラーン (ارسلان, arsalān)
  • 現代モンゴル語ではアルスラン (Арслан, arslan)

人名

古くはセルジューク朝などの君主の名称として用いられ、現在でもトルコ人イラン人などの男性名によく見られる。(テュルクも参照)

またユダヤ教ではヤコブ(イスラエル)の子ユダの別名が獅子であり、その一族(ユダ族)の象徴であったため、現代でもユダヤ人の間ではヘブライ語で獅子を意味するアリエ (אריה, Aryeh)が男性名として使われているが、トルコ系ユダヤ人やエジプト系ユダヤ人はトルコ語のアスラン(ヘブライ文字表記:אסלאן, Aslan)を使用することが多い。(ユダの獅子も参照)

その他

フィクション

アラビア語との関連

人名アスランが「アスラン (عَصْرًا, ʿaṣran)は、現代アラビア語で「昼下がりに、午後に」という意味である」「人名アスランはアラビア語で夜明け、暁」と説明されることがあるが、これは誤りであり不正確な情報となっている。「昼下がりに、午後に」という副詞的対格のアスランはカタカナにした際に人名アスランと同じになるだけで原語では違うアルファベットを用いたつづりとなっており、アスランという人名の由来としても無関係である。

アラビア語圏で用いられているこの種の人名はトルコ語から輸入された外来人名で、أَرْسَلَان(ʾArsalān, アルサラーン)が用いられている。一方アスランに対応している男性名については外来人名 أَصْلَان(ʾAṣlān, アスラーン)があり元になったオスマン語・トルコ語同様「ライオン、獅子」の意味があるが、アスラーンに関しては人名辞典に掲載されていないことが多い。

なお、アラビア語で「夜明け、暁」という意味の男性名は فَجْر(Fajr, ファジュル)である。

ヘブライ語との関連

「アスランはヘブライ語で明け方(夜明け、暁)あるいはを意味する」と説明されている事例が見られるが、誤情報である「アスランはヘブライ語で暁」説の出典とされる本の解説・あとがきにも「アスランはトルコ語でライオンを意味する」と記されている。

「アスラン」の名前がヘブライ語で『暁』由来とされる説は監督が発言するより前からあり、アニメ開始時からSNSなどで話題になっていたものの一つである。他にも「アスラン」はサンスクリット語で 『迷う者』『定められない者』。古代ケルト語では『裏切り』 という意味を持っているとされている。


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