やくざ刑事 恐怖の毒ガス
『やくざ刑事 恐怖の毒ガス』(やくざでか きょうふのどくガス、Kamikaze Cop, The Poison Gas Affair or International Secret Police : Death Gas)は、1971年の日本映画。主演:千葉真一、監督:鷹森立一、製作:東映、カラー・シネマスコープ、87分。『やくざ刑事シリーズ』の第3作。 解説警視庁の秘密捜査官が活躍するシリーズ第3弾[1] 。銃撃戦、スキー・スノーモービル・雪上車による猛スピードでのチェイス[1]、ビルから命綱なしでぶら下がり、宙返りと後方転回が加わった殺し屋たちとの格闘、塀を棒高跳びで飛び越えるなど、吹き替えなしで千葉真一ならではのアクロバット的アクションが展開されていく[1][2][3]。新生会復活を目論むヤクザに内田良平、GX毒ガス製造法と研究データを横取りしようと企む黒幕に山本麟一、主人公の相棒で先輩に第1作から引き続き南利明、殺し屋に賀川雪絵、ガスを製造する博士の娘に集三枝子らが出演している。 ストーリー潜入捜査官の隼田志郎は、ナイトクラブのサファリを経営する元ヤクザの関口一成を探っていた。鳴子温泉のスキー場にはサファリのホステスである星阿理沙がバカンスに来ており、隼田は情報収集で彼女を尾行。スキーする星を追走していたが、謎のハンターに彼女は射殺されてしまう。隼田は滑走して追いかけ、犯人を捕らえるが、ハンターは舌を噛み切って自殺。情報を取れずに特捜部へ戻った隼田に、上司の古谷は特殊な染料で隼田に入れ墨を施し、靴のかかとからナイフが飛び出る秘密兵器を持たせ、関口のもとへ潜入するよう指示した。サファリでは芸人の鬼頭が相方の早苗を的にし、斧を投げるショーを披露していた。隼田は飛び入りで鬼頭を上回る腕前を見せ、4人のホステスといちゃついてたが、金がないと支払いを拒み、地下室へ拉致される。関口と共に暴力団新生会で幹部をしていた黒川留夫がおり、軍鶏、ブロンソン、ピンタ、弁慶、ゴロウら殺し屋集団のリーダーでもあった。彼らに襲いかかられる隼田だが撃退し、その強さと入れ墨から極道と思われ、関口は黒川預かりの食客として配下に加えた。 隼田は得意の人たらしで黒川らと仲良くなる一方で、関口と腹心の日下部がカール・ボルマンと会うことをビルにぶら下がりながら聞き出す。関口とボルマンの商談に変装して尾行した隼田は、毒物学の権威である西博士の娘の美奈を誘拐する計画を知る。その時、隼田と同様にボルマンの屋敷に忍び込んでいた黒装束の鬼頭と早苗に襲われる。彼らの身のこなしは忍者なみだが、隼田もその敏捷な動きで戦うものの逃げられてしまった。美奈は日下部に誘拐され、引き換えにGX毒ガス製造法と研究データを入手しようとする関口。そのデータを某国諜報部に売りつける陰謀と、相棒で先輩の峰尾から聞かされた隼田は、美奈の奪還と陰謀を阻止しようとする。鬼頭と早苗は隼田を刑事と知りながら、関口に隼田の正体をバラさない。いっぽう隼田も鬼頭と早苗が関口のもとに入り込んだ何者かのスパイと気づく。取引は関口のほうが一枚上手で、全ての書類を奪われてしまった。関口は箱根の別荘で、隼田に美奈を射殺させようとするが、突然鬼頭と早苗に率いられた謎の集団が機関銃を乱射して襲い掛かってきた。 キャスト
スタッフ製作・興行雪山での戦闘や追走劇を鳴子温泉に在るスキー場、別荘での銃撃戦を富士山麓の御殿場でロケーション撮影されている。 →詳細は「やくざ刑事シリーズ § 製作」を参照
国内興行のキャッチコピーは「5分に一度ある!千葉命がけの大活劇[4]」 脚注
関連項目
外部リンク
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